公開 2025/08/07(最終更新 2025/08/01)

編集部

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千葉・埼玉県在住の編集メンバーが、地域に密着して取材・執筆・編集しています。明日が楽しくなる“千葉・茨城情報”をお届けします!!

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日本列島沿岸が主な自生地

茨城県から東北地方、北海道の沿岸に群落を作り、自生するバラ科の植物。

特にオホーツクや襟裳岬の群生地は歌曲「知床旅情」にも登場し、有名です。

紅紫色で五弁の美しい大輪の花が6月から8月にかけて花開く様は、北国の夏の浜辺を象徴する花としてよく知られています。

和名のハマナスは果実の形が由来ですが、東北地方の訛りからシがスとなり定着したといわれ、「浜梨」が正しいとの説が有力です。

香水に、ジャムに染料にと大活躍

強い花の香りは香水として、甘酸っぱい果実は生食やジャム、ローズヒップティーに利用されます。

とげは多いものの、樹皮と根は染料にも。

関東地方でも路地や鉢植えで栽培可能。

変種にヤエハマナス、シロバナハマナスなどがあります。

(樹木医Y・K)

北国の野バラともいわれる「ハマナス(浜茄子・浜梨)」
(原種)
北国の野バラともいわれる「ハマナス(浜茄子・浜梨)」
北国の野バラともいわれる「ハマナス(浜茄子・浜梨)」
完熟したハマナスの果実