訪れた国や地域90以上、海外への旅は231回。旅行作家の秋山秀一さんが、自身で撮影した写真とともに、世界の街を歩いた思い出をつづります。

秋山秀一さん

旅行作家、元東京成徳大学教授、NHK文化センター講師。日本エッセイスト・クラブ常務理事、日本旅行作家協会会員、日本外国特派員協会会員。『鎌ケ谷 まち歩きの楽しみ』『世界観光事情 まち歩きの楽しみ』『ウクライナとモルドバ』『旅にでる、エッセイを書く』など著書多数。鎌ケ谷市在住。鎌ケ谷市国際交流協会(KIFA)会長、鎌ケ谷市都市計画審議会会長。

公開 2025/08/23(最終更新 2025/08/01)

編集部

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「アドリア海の真珠」と称される美しい街

ドゥブロヴニク(クロアチア)を訪ねて~作家・秋山秀一「旅の記憶(41)」
アドリア海の紺碧の海

クロアチア南部・アドリア海に面した、ドゥブロヴニクの西の門、ピレ門から旧市街に入ると、すぐ左手にフランシスコ会修道院。

ドゥブロヴニク(クロアチア)を訪ねて~作家・秋山秀一「旅の記憶(41)」
ピレ門、ボカール要塞、その先右手に、ロヴリュナツ砦
ドゥブロヴニク(クロアチア)を訪ねて~作家・秋山秀一「旅の記憶(41)」
フランシスコ会修道院

その前に大きな井戸のような形の、オノフリオ大噴水がある。

ドゥブロヴニク(クロアチア)を訪ねて~作家・秋山秀一「旅の記憶(41)」
オノフリオ大噴水

15世紀半ばに造られて以来、今でも現役。

水を汲んでいる人がいる。

そこから真っ直ぐ東に伸びるプラツァ通りが、この町のメインストリート。

ルザ広場まで200m余りのこの通りの両側には、銀行、ショップ、カフェなどが並んでいる。

この通りの左手には、狭い路地、急な石畳の階段の道が何本も北へ伸びている。

ドゥブロヴニク(クロアチア)を訪ねて~作家・秋山秀一「旅の記憶(41)」
坂道の途中のみやげ物屋

坂道の途中には、アクセサリーや刺繍、絵はがきなどを売るみやげ物屋があり、その道と交差する平らな道には、カフェやレストランが並んでいる。

ドゥブロヴニク(クロアチア)を訪ねて~作家・秋山秀一「旅の記憶(41)」
カフェやレストランが並ぶ平らな路地

屋根瓦のオレンジ色 色の違いの理由とは

ルザ広場に、騎士オルランドの像が彫刻された、旗の掲揚台が立っている。

この街ではこの騎士の右腕のひじから先の長さ約50cmが長さの基準になっている。

ドゥブロヴニク(クロアチア)を訪ねて~作家・秋山秀一「旅の記憶(41)」
スケール替わりの(?)オルランド像

この像の後ろに建っているのが、聖ブラホ教会。

その奥に、ドームのある大聖堂。

ドゥブロヴニク(クロアチア)を訪ねて~作家・秋山秀一「旅の記憶(41)」

大聖堂を背に北の方向を見ると、右手に市の鐘楼と時計塔、その左手、スポンツア宮殿の上にスルジ山が見える。

ドゥブロヴニク(クロアチア)を訪ねて~作家・秋山秀一「旅の記憶(41)」
オルランド像と時計塔

ロープウエーに乗って、スルジ山の展望台に上り、旧市街の全景を楽しんだ後、旧市街を取り巻く城壁を、ぐるりと歩いて回った。

ドゥブロヴニク(クロアチア)を訪ねて~作家・秋山秀一「旅の記憶(41)」
ケーブルカーとドゥブロヴニクの旧市街
ドゥブロヴニク(クロアチア)を訪ねて~作家・秋山秀一「旅の記憶(41)」
スルジ山から見るドゥブロヴニクの旧市街全景
ドゥブロヴニク(クロアチア)を訪ねて~作家・秋山秀一「旅の記憶(41)」
城壁の上を歩くおおぜいの観光客
ドゥブロヴニク(クロアチア)を訪ねて~作家・秋山秀一「旅の記憶(41)」
城壁を歩きながら見るオレンジ色の屋根の続く旧市街とロクルム島
ドゥブロヴニク(クロアチア)を訪ねて~作家・秋山秀一「旅の記憶(41)」
町の北側を守る砦だったミンチェタ要塞

城壁から見えるオレンジ色の屋根瓦の色が2種類ある。

ユーゴ内戦の時に爆撃被害に遭わなかった屋根に比べ、修復した新しい屋根瓦の方が、鮮やかなオレンジ色をしている。

ドゥブロヴニク(クロアチア)を訪ねて~作家・秋山秀一「旅の記憶(41)」

(文・写真/秋山秀一)