事故で3本足になったビーモ君。偶然出会った整形靴マイスターのおかげでぴったりの靴をゲット。今では大好きなサッカーを楽しんでいます。
公開 2025/08/12(最終更新 2025/08/06)

走れなくなって笑顔がなくなった

ウェルシュ・コーギーのビーモ君は、アメリカ生まれの5歳。
2歳の時、家庭内の事故で左後ろ足を骨折し、病院で治療したもののうまくいかず切断することになりました。

以前は、兄弟犬より速く走っていたビーモ君。
次第に笑顔がなくなっていきました。
「イヌは賢いから、頑張っても、なぜ前はできたことができないのだろうと思ったみたい」と飼い主の清野みちるさんは当時を振り返ります。
「何とかしてあげたい」と思ったみちるさんは、試しにイヌ用の靴をビーモ君に履かせてみました。
するとビーモ君はボールを追いかけ始めたそうです。
みちるさんは全米のネット通販でベストなイヌの靴を探しました。
しかし、そのどれも足の長さが違うので、すぐに脱げてしまいます。
寝る時も脱ぎたくないほど大好きに
ビーモ君が運命の出合いをしたのは日本に帰国して2年目の今年3月。
たまたま近所のパーティーで知り合ったドイツ人整形靴マイスターのカーステン・リーヒェさんが、「ビーモ君に合う靴に挑戦してみましょう」と言ってくれました。
ビーモ君が元々持っていたイヌ用のスニーカーに足の長さがそろうように底上げし、ビーモ君の足を支えられるように甲の革や外部の必要な箇所を芯材で硬くしました。
1個目は、ビーモ君の足にフィットして歩いても脱げない靴ができ、その後に、もう1個、走りやすい角度に靴底の形を改良した靴ができました。
今は1個目も靴底の形を直して歩きやすくしています。
ビーモ君は2つの靴をとても気に入って、寝る時も脱ぎたがらないそうです。
みちるさんは「ビーモのように不可能だと感じる時でも自分らしさを取り戻せることを、みんなに知ってもらいたい」と話しています。(取材・執筆/夕凪)


ボールで遊ぶビーモくん
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