常盤平団地に新アートスポット「チョモランマチョップスティックスギャラリー」がオープン。日常に彩りを添える絵画や写真、彫刻と触れ合える場所です。

公開 2025/08/18(最終更新 2025/08/06)

ちいき新聞ライター

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地域の人をアートで笑顔にしたい

5月に開催された陶器作家、鴨下知美さんの個展
5月に開催された陶器作家、鴨下知美さんの個展開催時の様子

高度経済成長期の象徴ともいえる「スターハウス」が今も残る常盤平団地。

この団地の近くに昨夏、「街の絵描き屋さん」として活動してきた美術家集団「チョモランマチョップスティックス」の功刀眞(くぬぎ しん)さんと川口隆弘さんがギャラリーを開きました。

入口には功刀さん作の顔出しパネルも
入口には功刀さん作の顔出しパネルも

功刀さんは松戸市出身です。

「この団地や並木の雰囲気が好き。高齢化が進む中、この土地の人たちを楽しませたくてオープンしました。気取らずに、パジャマのままでも気兼ねなく来れるような、それくらいくつろげる場所にしたかったんです」

展示は絵画、写真、彫刻、工芸とジャンルレス。

功刀さんがいいと思った作家・アートを紹介し、ライブ、パフォーマンスなどのイベントも随時開催しています。

壁も床もブルー系で統一されたシンプルな空間は、展示ごとに雰囲気ががらりと変わります。

店内の一角にはグッズやドリンクを販売する「屋台」が

日々の暮らしにアートをプラス

提灯に明かりがともると「開いてますよ」

「『今までアートに興味がなかったが、ここで初めて作品を購入した』という方がいて、うれしかったです。東京まで行かなくても、良いアートに出合えることを証明したかった。アートは難しいと構えないで娯楽の一つと捉えてほしい」と功刀さん。

展示は1、2カ月ごとに入れ替え。

フィギュアなど「芸術」の枠組みにとらわれないアートや、大学生の作品も紹介していきたいとのこと。

いつもの生活にそっと彩りを添えてくれる。

そんな作品が並ぶギャラリーです。

(取材・執筆/なかゆう)

「アートを身近に」と功刀さん
「アートを身近に」と功刀さん

チョモランマチョップスティックスギャラリー
場所/千葉県松戸市常盤平2-8-2 ときわ平ボウリングセンター1階
開館時間/午前11時~午後8時
休み/火曜および展示替え期間
料金/入場・鑑賞無料
Instagram/@shinbon73