今日から自動販売機を見る目が変わるかも! 「命を救う」自動販売機を取材しました。
教えてくれたのは…

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公開 2025/08/27(最終更新 2025/08/25)

目次
「災害対応自販機」って?

普通の自販機とどう違うの?
停電時(非常時)にも稼働し、飲料をお金を入れずに取り出せる機能があります。
2011年の東日本大震災を機に認知・需要が上昇。
企業や自治体からの設置要望が急増しました。
どんな種類があるの?
バッテリー式(充電式・乾電池式)とワイヤー式(電力不要。ワイヤーを引き取り出す)があります。
管理者が専用キーを使って非常用電源に切り替えたり扉を開けたりすると機内の商品が取り出せます。
他にもいろいろ頼れる自販機
公園など公共性の高い場所の自販機には所在地住所のシールが貼られることが多いので、通報時や緊急時に現在地の把握に役立ちます!
どんな場所にあるの?
帰宅困難者一時滞在施設や高校などへの設置が最も多く、企業・集合住宅・公園・福祉施設・商業施設などでも導入が進んでいます。
本体の前面広告パネルに「災害対応」などの表示があります。
注目トピック!
防災ラジオ装備の自販機が八千代市に!
地域に根ざす災害時の情報発信拠点へ

災害時の情報を正確に伝えるために
千葉県立八千代広域公園(千葉県八千代市村上2413)に、防災ラジオ機能を備えた自動販売機が設置されています。
災害時の情報伝達手段としてラジオの有効性を見直し、地域の防災力向上を目指す新たな取り組みとして、八千代市の株式会社ふくろうエフエムが今年1月にスタートしました。
この自販機では災害発生時に、内蔵されたスピーカーから自動的に同ラジオ局の放送が流れます。
雨風に強く、サビにくい加工も。
電源は通常自販機から供給されますが、停電時にはバッテリーにより最大2日間稼働する設計。
加えて平常時には1日1回、防災啓発放送が流され、住民の防災意識を高めています。
設置の背景には、東日本大震災での経験がありました。
代表・谷口幸一さんは震災直後、ボランティアとして被災地に赴きましたが、停電や通信障害により情報が行き渡らず、混乱が生じていた現実を目の当たりにしたといいます。
「ラジオは確かな情報を届ける一手段と感じた」。
その経験が放送局の開設、そして今回の取り組みへとつながっています。
命を守る情報発信の拠点になりたい
今後は市と包括的な協定を結び、災害時だけでなく、行方不明者の捜索や防犯情報の発信にも活用していくという構想があります。
今年7月には二マイル広場(千葉県八千代台東6丁目27)にも設置されました。
「地域の命を守るためにラジオを使いたい」。
その一心で始まったこの取り組みは、目に見える形で少しずつ広がり始めています。
株式会社ふくろうエフエム
ホームページ/https://296.fm/