松戸市民交響楽団を母体に誕生した松戸シティフィルハーモニー管弦楽団は今年で45周年を迎え、常時80人ほどの団員を抱える大きなアマチュア交響楽団になりました。

公開 2025/08/29(最終更新 2025/08/27)

ちいき新聞ライター

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コロナ禍を乗り越えて堅実に歩みを

2021年、新型コロナの影響で春と秋の定期演奏会が中止に。

活動が厳しく制限される中、「3密排除などイベント開催の留意事項を厳守して、その年の12月に演奏会を開催できた時は、うれしかったです」と振り返るのは、コンサートマスターの関口理恵さん(バイオリン)と会計の石塚玲奈さん(ビオラ)。

団員は会社員、学校教諭、大学教授、医師、元プロ演奏家など多岐にわたり、それぞれ多忙の中、毎週の練習参加率の高さは誇れるレベル。

ただ演奏会では、ビオラやコントラバスなど外部の演奏者に賛助を求めていることから、「一部のパートが足りていないのが悩み」と団長の三井直人さん(ホルン)は語ります。

松戸シティフィルハーモニー管弦楽団
団運営の要。左から石塚さん、三井さん、関口さん

最高齢75歳から20代の若手ホープも

松戸シティフィルハーモニー管弦楽団
最高齢の雄鹿さん(中央)と、若手ホープの菊池さん(右)と三浦さん(左)

最高齢75歳の雄鹿(おが)知夫さんは元々バイオリンを弾いていましたが、けがで断念し、5年ブランクの後に楽器を演奏する醍醐味(だいごみ)が忘れられずチェロで復帰し現在に至る、異色の経歴の持ち主です。

雄鹿さんが入団した40年前と比べると今や倍の約80人が所属し、最近も若手の菊池友里恵さん(ファゴット)や三浦優奈さん(バイオリン)らが入団。

45周年を迎え、ますます活気づいています。

指揮者と団員らの強い絆と信頼関係

9月14日(日)に定期演奏会を予定。

指揮者は、ルーマニアをはじめ欧米各地で活躍中の尾崎晋也さんです。

今回の曲目、ワーグナー作曲「トリスタンとイゾルデ」より前奏曲と愛の死、マーラー作曲「交響曲第5番」は演奏が難しく、1時間を超える大作。

尾崎さんと団員たちの強い絆と信頼関係があればこその挑戦です。

毎週土曜日の午後6時から午後9時までの厳しい練習は、本番まで続けられます。

(取材・執筆/コラてつや)

第47回定期演奏会
日時/9月14日(日) 午後1時開場、午後1時30分開演
場所/森のホール21 大ホール
住所/千葉県松戸市千駄堀646-4
料金/前売り800円、当日900円、22歳以下および60歳以上500円(当日窓口のみ)

問い合わせ
電話/080-7602-8303 同楽団 手塚

ホームページ/https://matsudo-cpo.info/