全国の高校生が放送技術を競い合う「第72回NHK杯全国高校放送コンテスト」。大会に挑んだ生徒たちには、それぞれの熱い思いがありました。

公開 2025/08/30(最終更新 2025/08/27)

かなえ

かなえ

娘2人の母。犬(チワポメ)の散歩と晩酌が日課です。結婚後、兵庫県→埼玉県吉川市に。移住から10年、すっかり埼玉人のつもりですが娘たちが最近変な関西弁を喋るのが心配です。

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2部門で「NHK杯」全国大会進出

県立小金高校放送局では、文化祭や体育祭などの学校行事の運営や校内放送を担当する「放送委員会」と、各種大会に向けて活動する「部活動」の両方を行っています。

今回、全国大会への出場を果たしたのは、全国の高校生がアナウンスや番組制作などの放送技術を競い合う「NHK杯全国高校放送コンテスト(Nコン)」です。

同校放送局は、6部門のうち「アナウンス部門」と「テレビドキュメント部門」で全国大会に出場しました。

地域の国際交流テーマに番組制作 千葉県立小金高等学校放送局
Nコン会場での一コマ

地元に暮らす外国人との交流を取材

テレビドキュメント部門の作品は、新松戸地区に多く暮らす外国人と日本人との交流をテーマにしたドキュメンタリーです。

企画を担当した妻井悠真(ゆうま)さんは、観光業やインバウンドに関心があり、このテーマを提案しました。

制作に携わった小田統貴(とうき)さんは、「外交的に課題を抱える国の人同士が、楽しそうに話している様子が心に残りました。日本の中では国と国との隔たりは関係なく、個人同士が仲良くなることで国境の壁も越えられるのだと感じました」と、印象に残ったエピソードを語ってくれました。

地域の国際交流テーマに番組制作 千葉県立小金高等学校放送局
左から暮石さん、小田さん、山崎さん、妻井さん

放送で培った力を将来へ

日々練習に励む生徒たちに、放送局での経験を今後どのような分野で生かしたいかを尋ねると、それぞれが思い描く未来について話をしてくれました。

両部門でナレーションを担当した暮石久瑠美(くるみ)さんは「心理学の分野で、悩みを抱える人に話す技術を生かしたい」。

Nコンを仲間と共に支えた山崎りささんは、「将来は国際系の分野に進み、世界情勢を発信する仕事に就きたい」。

目標に向かってまい進する放送局の活動の様子は、SNSでも発信されています。

地域の国際交流テーマに番組制作 千葉県立小金高等学校放送局
暮石さん(中央)は夏の高校野球千葉大会・開会式でのアナウンスも務めました

インスタグラム/@kbs_official_kbs