近年、大雨や台風の被害が多くなっています。定期的に塗装している家としていない家では大きく被害が異なるそうです。塗装のプロに聞きました!

教えてくれたのは…

塗装で家の防災力をアップ 根本裕介さん
塗替え一蓮 代表取締役 一級塗装技能士 根本裕介さん

公開 2025/08/27(最終更新 2025/08/25)

編集部 石田祐葵子(いしだゆきこ)

編集部 石田祐葵子(いしだゆきこ)

編集/ライター/漫画家/イラストレーター 埼玉県出身、東京都江東区在住です。以前は漫画業界にいました。漫画の師匠は安野モヨコ先生です。『江ノ島高校ワンダーフォーゲル部』で検索!今は「ちいき新聞」編集者。千葉県いいところですね!★Twitter★@LoveMtmoutain

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家のメンテナンスは防災につながる

家のメンテナンスをしていないと、くぎが緩んでいたり、雨どいが曲がっていたり、ちょっとした突風などで屋根の板金が飛んだりと、さまざまな事が起こります。

雨どいにごみが詰まっているだけでも、雨水がしっかり流れないで、お隣さんの庭にダイレクトに水が流れ込んでしまい、トラブルになったりしますので、家の定期的なメンテナンスが必要です。

塗装で家の防災力をアップ 壊れた雨どい
塗装で家の防災力をアップ 壊れた雨どい
壊れてしまった雨どい

特に雨の被害などでは、初めは壁の中に水が入って、中からサイディング(建物の外壁に使われる板状の外装材)などを腐らしていきます。

壁に塗装をしてあると、塗装が水を弾くのですが、塗装をしていないとどんどん水を吸っていきます。

外壁の外側からは気づきにくく、中を開けたらひどかったというケースもあります 。

新築時のサイディングは塗装していなくても、ちゃんと水を弾くような仕組みになっていますが、経年劣化してくると、表面から水を吸ってしまうようになります。

さらに、ひび割れができてしまうと、より水を吸ってしまいますので、注意が必要です。

塗装で家の防災力をアップ 外壁のはがれ
外壁塗装が剥がれていたら要注意!

防災につながる塗装は15年を目安に1度はメンテナンスした方がいいですね。

塗装会社の選び方金額よりも内容を

飛び込みで塗装の営業が訪問してきた際は、営業担当者の所属する会社と施工会社が別ではないか、確認しましょう。

話を聞いた時は、とても良さそうに感じても、実際に施工した会社は下請けで、思っていたものと違ったというケースもあるからです。

「ここで契約してくれたら、割り引きします」などの案内があっても、その場ですぐに契約しないで、地元の塗装会社など、複数の業者から見積もりを取りましょう。

さらに、見積もりを取った会社のホームページや口コミを見て、どんな施工をしているのかをチェックしましょう。

塗装で家の防災力をアップ サインディングの模型 
サイディング(建物の外壁に使われる板状の外装材)の見本模型。外壁塗装では建材の素地の上に下塗り、さらに2回重ね塗りをして仕上げる施工もある(左)。

金額以上に大切なのが、施工内容です。

ホームページに施工内容を出している会社は多いので、信頼できる会社を選びましょう。

また、お住いの自治体で外壁塗装の助成制度があるかを調べましょう。

助成制度があれば、対応している会社を選ぶと費用の負担を減らすことができます。

震災、風災、水災、落雷、冷害、雪害、地震といった自然現象による異常な災害、火災や爆発による延焼などの場合は、火災保険や住宅ローン減税を活用できるケースもあります。

そういった事を相談できるかどうかも、会社選びの参考にしてください。