英語で「棺桶に入ること」を意味する「キック・ザ・バケット」に由来する「バケット・リスト」。やりたいことや夢を書き出すことで、前向きな人生の道しるべに。
お話を聞いたのは

いろは出版 治下祐佳里さん
書籍の他、手帳やノートなどを企画・販売する「いろは出版」の広報担当。
ホームページ/https://iroha-shop.jp/
専用ノートも企画


リスト一覧ページの他、やりたいことを一つずつ記せる見開きページも。手のひらサイズで持ち運びもしやすい。全6色。A6変形版。1,760円(税込)/いろは出版
公開 2025/09/10(最終更新 2025/09/10)

書き出すことで自身の人生が輝く
「バケット・リスト」とは、ズバリ「死ぬまでにしたい=人生でしたい」ことを記したリスト。
アメリカ発祥の文化ですが、2007年に公開された映画『最高の人生の見つけ方(原題:The Bucket List)』により、日本でも広く認知されるようになりました。
私たちいろは出版で「バケット・リスト」専用ノートを発売したのは2016年。
ですが、ここ数年でニーズの高まりを実感しています。
理由として考えられるのは、コロナ禍で自宅時間が増え、タスクや思考を記す手帳術や「バレットジャーナル」がブームになったこと。
書くことが習慣化され、「バケット・リスト」に興味を持つ人も増えたのではないでしょうか。
仕事に家事に育児にと、目の前のタスクをこなすのに精いっぱいの毎日。
やりたいことや目標はあるのに、つい後回しになりがちです。
「バケット・リスト」のメリットは、そんな忙しい毎日でも優先順位が整理でき、おのずと夢に向かった行動が取れるようになる点。
さらに心の中にある願望や夢に向き合う過程で、これまでの人生を振り返るきっかけになります。
もちろん「死ぬまで」でなく、「子どもが成人するまで」「定年まで」など、ご自身の節目に合わせて、リストアップするのもおすすめです。
とはいえ、100個もやりたいことを考えるのは、なかなか大変。
まずは5個でも10個でも書き出してみましょう。
小さくささやかな夢で問題ありません。
一つかなうと達成感が得られ、次の目標が見えてくるものですよ。
バケット・リスト作り
【1】メモに書きだす
「世界一周」といった壮大な夢から、「好きなケーキをホールで食べる」などささやかな夢まで、思いつくままにメモに書き出しましょう。
【2】分類する
難易度別に分けたり、「子育て」「仕事」「人生」といった項目に分けたり、優先順位を付けたり、書き出した夢を分類します。
【3】ノートに清書
整理ができたらいざリスト化。ノートは、お気に入りの筆記用具と相性が良いものを選ぶと書くのが楽しくなります。
続けるこつ
ビジュアルも添えて

写真を貼ったり、イラストを描いたりすると、イメージが具体的になりモチベーションが上がります。
マメにノートを見返す
いつでも手元に置いて定期的に見返すと「来月はこれをやろう」など計画が立てやすくなります。