ついのすみか、どう選ぶ? アクティブなシニアライフを望むなら、サービス付き高齢者向け住宅を選択肢の一つに。

お話を聞いたのは

戸神ホームズ代表取締役 山野井 誠さん
戸神ホームズ代表取締役 山野井 誠さん

「入居者の健康寿命を延ばす」が理念。地域との交流を大切に、定期的に地域に開いたイベントを開催。

公開 2025/09/10(最終更新 2025/09/09)

編集部

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千葉・埼玉県在住の編集メンバーが、地域に密着して取材・執筆・編集しています。明日が楽しくなる“千葉・茨城情報”をお届けします!!

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自由度の高さがサ高住の魅力

高齢者向け施設には、さまざまな種類があります。

その中でもサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)は、安否確認や生活相談ができる高齢者向け賃貸住宅のこと。

外出や面会の制限がないなど自由度が高く、自宅での生活習慣を大きく変えず過ごせるのが特徴です。

365日スタッフが常駐しているので、けがや病気など「もしもの時」でも安心なのが、自宅での暮らしとは異なる点です。

特別養護老人ホームのように、公的な施設は介護度などによる入居条件があります。

費用が手頃な分、需要が高く、入居したい時にすぐに入居できるとは限りません。

一方で、サ高住をはじめ民間が運営する施設は、入居条件が比較的緩やかで、費用や設備などは各施設によって異なります。

レクリエーションに力を入れている施設や食事が自慢の施設、ペットとの入居可否、居室の広さや設備、運営理念や支援についての考え方など、それぞれ特色があります。

選択肢が多いからこそ、自身の状況やライフスタイル、価値観によって最適な施設を選ぶことが肝心です。

サ高住は施設にもよりますが、原則身の回りのことは自分ででき、自立した生活を送りたい人におすすめ。

当施設では、スタッフのサポートは最小限にとどめています。

スタッフが「手を出し過ぎない」ことで、入居者の自立心を保ち、結果として健康寿命が延びる可能性も高まります。

施設に入居しても自分らしい生活を送れることが、サ高住の最大のメリットだといえるでしょう。

サ高住の主な入居条件

・60歳以上であること

 または

・60歳未満の要支援または要介護認定を受けていること

※施設によって、独自の条件を設けている場合もあります

サ高住はこんな人におすすめ

・できる限り自立した生活を送りたい人

・身の回りのことは、ひと通り自分でできる人

・施設に入っても自分らしい生活を送りたい人

気になる施設は現地に見学へ

入居の前に見学をするのは鉄則。

自身の足で歩けるうちに施設選びを始めるのが理想ですが、実際は配偶者との死別や子世代の転居など、ライフステージの変化をきっかけに、ご家族が入居を検討するケースがほとんどです。

入居者の過ごし方や表情、スタッフの雰囲気は現地で初めて分かるもの。

ご家族が選んだ施設だとしても、必ず本人の目で見てから入居を決断してください。

その際に大切なのは、「どのような暮らしをしたいか」というイメージ。

施設内だけでなく、周辺環境も重要です。

サ高住の場合は、自由に外出できる施設がほとんどなので、公園や緑地、商業施設など、近隣に出かけたくなるスポットがあるかどうかで、暮らしの充実度が変わります。

施設により、館内に介護事業所を設置しているところと、外部の介護サービスを利用するところがあります。

今は元気でも、将来介護が必要となった場合に、どのような手続きが必要なのかも理解しておきましょう。

最後に、災害時の備えも忘れずに。

昨今、地震や水害などの災害リスクが高まっています。

備蓄品や避難経路といった対策についても事前に施設側に確認しておくと安心です。

立地は単純に利便性だけに目を向けるのではなく、自治体のホームページなどでハザードマップをチェックして、災害リスクも考慮できるといいですね。

入居者に質問! 施設を決めた理由は?

息子に薦められて見学に来た時に、一目ぼれ。自然に囲まれた理想的な環境に「ここだ!」と思いました。(95歳・入居歴1年6カ月)

見学してみて、全体的な雰囲気が自分に合っていると感じました。すぐ近くに広大な自然公園や商業施設があり、利便性の良さもポイントに。(82歳・入居歴1年10カ月)