流山落語同好会の主催で今年1月に始まった、小・中学生対象の「キッズ落語講座」。その受講生7人による初めての発表会が、8月8日に流山の初石公民館で開催されました。
公開 2025/09/16(最終更新 2025/09/12)

見事にやり遂げた初高座
トップバッターは向日葵亭(ひまわりてい)ひなたさん(小3)、演目は「つる」。
落ち着いた話しぶりで間のとり方が上手でした。
お次は山田亭たいたい君(小4)、演目は「寿限無」。
あの長い名前をよどみなく、しかも相手によって調子を使い分けてお見事。
三番手は高野家自転車君(小4)、演目は「平林」。
おちがうまく、会場から笑いが上がりました。
仲入りを挟んで、駄菓子屋ポン太君(小4)の演目は「平林」。
手ぬぐいを使っての動作がとても自然でした。
5番手の米々亭(こめこめてい)きりもっち君(小4)は「寿限無」を披露。
泣き方がうまく、「今の子どもはあまり泣かないのに、演技力があります」と師匠からのお褒めの言葉が。
お次は、「大勢の人を笑わすことができる落語が大好き」と話す、菜の花亭ことねさん(小6)。
「猫と金魚」を披露しました。
大トリは、えくれ家くりいむ君(中2)、演目は「桃太郎」。
しっかり者の息子が親に長々と説教する噺。
親子の立場の逆転の面白さがよく出ていました。
次世代に伝えたい落語の魅力
流山落語同好会会長の呑気亭喜楽さんに話を聞きました。
「今はITの普及で自分の思いを生の言葉で伝える機会が少なくなったように思えます。しかし落語は、言葉のやり取りだけで人々の生き生きとした営みを見事に活写しています。また落語の中のユーモア感覚も自然に身に付きます。この素晴らしい話芸を子どもたちに伝えたいとの思いから、キッズ落語が始まりました」
また、同会の重鎮・好々家あふ楽さんは「半年の練習期間で、よく覚えたと感心します。100回の練習より1回の高座の方が上達します。今日は子どもたちにとって貴重な体験でした」と話してくれました。
(取材・執筆/敏恵)

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流山落語同好会 泉