「千葉ジェッツがずっと強い理由は彼」ともいわれた、在籍12年目の西村文男選手(39)が今季終了後、現役生活にピリオドを打つことを発表しました。

(取材日/9月12日)
公開 2025/10/08(最終更新 2025/10/07)

編集部 R
「ちいき新聞」編集部所属の編集。人生の大部分は千葉県在住(時々関西)。おとなしく穏やかに見られがちだが、プロ野球シーズンは黄色、Bリーグ開催中は赤に身を包み、一年中何かしらと戦い続けている。
記事一覧へ高いバスケIQが光るクールなPG
西村選手は日本代表の富樫勇樹選手と同じ司令塔役を担う選手。
近年は、スターティングファイブ(先発メンバー)で出場する富樫選手の後を受けて途中出場し、ゲームの流れを変えたり、チームを落ち着かせて立て直せる存在として、絶大な信頼を誇ります。
彼の存在しない千葉ジェッツなど想像できないというブースターも多いことでしょう。
引退を決めたのは今年4月、池内GMとの会食時。その少し後の遠征で、試合から帰るタクシーの中で富樫選手に打ち明けると、「え?(今季は)まだやるんだ?(笑)」というドライな反応が返ってきたそうで、「いつもの感じでしたね」と笑って振り返りました。


今季最後は超Mr.の胴上げを
チームをビッグクラブに成長させた功労者の花道を飾るべく、千葉ジェッツでは引退プロジェクトを用意。
引退試合、密着ドキュメンタリー映像の制作、西村選手プロデュースによる記念グッズの発売などが予定されています。
引退試合は来年6月ごろ、思い出深い船橋アリーナで開催する方向で検討中。
「彼の存在はジェッツそのもの。だからこそ最高の形で送り出したい」と池内GMも強い気持ちをにじませます。
超Mr.ジェッツの「ラストランウェイ」を勝利で締めくくり、ぜひ胴上げを。開幕前に、チームとブースターの思いを一つにした会見でした。


ふーみんが愛される理由
#予告していたシーズン開始前の引退宣言
ブースターが心の準備ができるようにとの配慮から、以前より「引退する時はシーズン終了後突然ではなく前もってお伝えします」と話しており、その約束を実行。
ブースターを大事にする姿勢は、試合終了後の場内一周時、最後尾で最も長く手を振って観客に応える姿にも表れている。
#コミュニケーションを大切に
記者会見では自身のあいさつは手短に、記者と会話のキャッチボールをするスタイルを希望。
自らの動画配信でも参加者とのやりとりを楽しんでいる。
#「一緒に戦ってくれるとうれしいです」
ブースターへの呼びかけの言葉。
絶対に「戦ってください」と言い切らないところに、相手の自由を尊重する人柄がにじみ出ている。

さあ、ラストシーズン。ふーみんの雄姿を目に焼き付けて、華麗なるラストランウェイを見届けよう!
Are you ready?