夏休みの8月26日、松戸市民会館で山崎直子さんの天文教室が開かれました。山崎さんが語る宇宙の話に、参加した市内の親子130人は目を輝かせました。

公開 2025/10/07(最終更新 2025/10/01)

ちいき新聞ライター

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失敗を恐れず挑戦してみよう!

この天文教室は、「宇宙や科学に関心を持ち、次世代の宇宙飛行士誕生のきっかけになれば」という山崎さんの思いで2013年から開催されています。

宇宙飛行士・山崎直子の天文教室
例年多くの応募が殺到し、今年も満員の会場。熱心にメモをとる子どもたちも

今年のテーマは「私と宇宙〜これからの宇宙飛行士〜」。

前半は山崎さんが宇宙飛行士になるまでの経緯や試験内容、厳しい訓練について解説。

2度目の挑戦で宇宙飛行士になった体験から「一度だめでも何度も挑戦する過程を楽しんでほしい」と話しました。

多くの人が宇宙に挑戦できる時代に

後半は変わりゆく宇宙について。

医療技術や宇宙船の進歩により宇宙飛行士への応募条件が緩和され、多くの人が挑戦できる時代になってきたといいます。

目が悪くても矯正視力が良ければ可能になり、虫歯があっても治療していればOK。

小児がんを克服した人や90歳で宇宙へ行った人もいて、宇宙への間口は広がっています。

山崎さんは「夢物語と思っていたことも実現していく。今は月面に学校を作りたい」と新たな夢を語りました。

宇宙飛行士・山崎直子の天文教室
宇宙から帰還して今年で15年の山崎直子さん

小さなきっかけが夢への一歩

質問コーナーでは「好きな宇宙食は?」「どうやって寝るの?」など、子どもたちからたくさんの質問が飛び交いました。

宇宙飛行士・山崎直子の天文教室
子どもたちの質問に丁寧に回答する山崎さん

参加した松ヶ丘小学校6年生の原優之進さんは「いい体験だった。ブラックホールに行って実験をしたい」と話してくれました。

最後に山崎さんは「夢へのきっかけはいろいろな所にある。疑問を持ったら自分で調べて動いてみて。周りへの感謝を忘れず大きく羽ばたいていってください」とエールを送りました。

(取材・執筆/yuu)

問い合わせ
電話番号/047-368-1237 松戸市民会館