「布施の弁天さま」として親しまれている紅龍山布施弁天東海寺(こうりゅうざん ふせべんてん とうかいじ)で、12年に1度、弘法大師空海の作といわれる弁財天像がご開帳されます。

公開 2025/10/04(最終更新 2025/10/03)

koji

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柏市在住。四季折々の季節の良さを探し歩いたり、地域の歴史的な名所・史跡を訪れたりするのが好きです。地域活動をいくつかやっています。農園を借りて野菜や花を育てています。Instagram/@koji_koji_39

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関東三大弁天の一つ 開山1200年を超える名刹

布施弁天本堂
布施弁天本堂

布施弁天は、正式名称を紅龍山布施弁天東海寺といい、平安時代の807(大同2)年開山と伝わる、1200年以上の歴史ある寺院で、関東三大弁天の一つ。

江戸時代の1717(享保2)年に建立された本堂、1810(文化7)年建立の楼門、1818(文化15)年建立の鐘楼が千葉県重要文化財に指定されており、それぞれに多様な装飾や独特の建築様式が見られます。

ご本尊(秘仏)の弁財天像は弘法大師空海の作といわれており、12年に1度、巳年にご開帳されます。

お神楽や稚児行列白蛇の公開も

期間中は特別祈禱(きとう)が行われ、土日には弁財天の使いといわれる白蛇も公開。

宮の舞やお神楽、獅子舞、和太鼓、落語、稚児行列などが披露されるほか、布施弁天にちなむ昔話の語りや気龍画の展示も行われます。

稚児行列は100人もの参列者が華やかな衣装をまとって、寺山ふるさと会館から布施弁天まで町内を練り歩きます。

稚児行列の様子
稚児行列の様子

また、語り部が語るのは「赤い龍と布施弁天」「目つぶしの絵馬」「人力車に乗った白蛇」と、いずれも布施弁天にちなんだ昔話。

「目つぶしの絵馬」に出てくる絵馬は本堂内に掲げられています。

お神楽を演じる吉福社中
お神楽を演じる吉福社中

ご本尊と角塔婆が五色布で結ばれ…

ご開帳の期間中、手水の近くに角塔婆(かくとうば)が設置され、ご本尊の弁財天像からこの角塔婆まで五色布が結ばれます。

「この角塔婆に触れることで、弁財天様の御利益を受けられます」と、布施弁天住職の下村法之(のりゆき)さん。

ご開帳期間限定のご朱印やお守りも頒布され、特別祈禱を受けた人はご本尊を近くで拝観できます。

住職の下村さん
住職の下村さん

日時/10月18日(土)~27日(月)
場所/紅龍山布施弁天東海寺
住所/千葉県柏市布施1738

問い合わせ
電話番号/04-7131-7317
ホームページ/http://www.fusebenten.com/