福島県南相馬市のマーチングバンド「Seeds+(シーズプラス)」を取り上げたドキュメンタリー映画を上映して、「Seeds+」と松戸の吹奏楽団「よこすかウインドアンサンブル」のコラボ演奏を聴く、そんな企画が松戸で実現します。
公開 2025/10/20(最終更新 2025/10/10)

三者三様、強力なトリオが誕生
ちいき新聞2024年7月5日号で紹介した、ボランティア活動を続ける「ちょんまげ隊長ツンさん」こと角田寛和さんは、現在も福島の他、能登の被災地へは30回以上支援に通い続けています。

松戸市音楽協会理事の水上茂さんは同じ町内会の角田さんの活動に共感し、何とか松戸で「MARCH(マーチ)」を上映できないかと考えていました。
そして角田さんがSeeds+を指導している菅原央(おう)さんを水上さんに紹介し、松戸での上映会実現に向けて強力なトリオが結成されました。


上映×コラボ演奏実現に向けて奔走
当初は、上映会と地元楽団「よこすかウインドアンサンブル」の演奏会という2本立ての公演を企画していましたが、話し合いを進めるうちにSeeds+とコラボできればという話に。
Seeds+からは数人の参加を想定していましたが、メンバーの熱い思いから約30人が見込まれ、松戸市音楽協会は会場の確保と広報活動に尽力。水上さんもうれしい悲鳴です。


角田さんは、メンバーの送迎にバス一台のチャーターなど、準備やスポンサー集めに大忙し。
また、2つの楽団は福島と松戸と離れているため、コラボ演奏会に向けての合同練習は、実に本番当日のみ!
子どもたちの楽譜と演奏に大人が合わせ支えることを基本に、各々で練習に取り組んでいます。
Seeds+から能登へ勇気を届ける!

Seeds+の前身で全国大会の常連だった南相馬市立原町第一小学校マーチングバンドは、東日本大震災で活動中止、メンバーも避難生活でバラバラになっていました。
子どもたちの活動再開への強い思いと菅原さんの熱意ある指導、国内外からの支援を受けて、小・中・高校生で構成されるバンド「Seeds+」として復活。
今では恩返しの気持ちを込めて、さまざまな被災地でのコンサート活動を続けています。
今年8月には、地震と豪雨の被害を受けた能登の支援を目的に、3度の災害により5人となった石川県立飯田高等学校吹奏楽部のメンバーと共演。思いを一緒にしました。
松戸での上映会×コラボ演奏会は11月22日(土)、森のホール21小ホールで開催されます。
(取材・執筆/コラてつや)
日時/11月22日(土) 午後1時30分~午後3時30分予定(午後1時開場)
場所/森のホール21 小ホール
住所/千葉県松戸市千駄堀646-4
料金/無料
定員/申し込み順・先着400人
申し込みはこちら/https://www.matsudokigaku.com/march
問い合わせ
電話番号/080-6525-2927
メール/m-music@ymail.ne.jp
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