「もったいない」の声から始まった地域の助け合い。茨城県守谷市のB地区では、不要な体操服を無償で譲渡するお渡し会を定期的に開催しています。

公開 2025/10/14(最終更新 2025/10/08)

ちいき新聞ライター

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きっかけは「もったいない」の声

守谷市の地域住民で組織する「守谷B地区まちづくりふれあい会」では、不要になった小・中学生の体操服とジャージを、補修・洗濯した後、希望者に無償で譲渡する「お渡し会」を定期的に開き、保護者たちから喜ばれています。

体操服を手直しして無償譲渡へ
「お渡し会」の会場に並べられた体操服とジャージ

きっかけは、「自宅で眠る体操服やジャージを処分するのはもったいない」という、ある主婦会員の声。

3年前、同会内に「ふれあいReユース事業事務局」を立ち上げ、「物を大切にする心を育んでほしい」との願いを込めて始めました。

守谷市役所(生活環境課前)、もりりん中央(中央公民館)に回収ボックスを設置。

体操服を手直しして無償譲渡へ
市内の公共施設に「体操服回収BOX」を設置

B地区内の黒内小、守谷小、郷州小、御所ケ丘小、守谷中、愛宕中の体操服やジャージを毎月回収し、会員たちで傷んでいる箇所を補修し、洗濯します。

お渡し会に並ぶ体操服は即品切れに

同会によると、回収する体操服やジャージは年間約500着。

年3、4回開いている「お渡し会」には毎回多くの市民が詰めかけ、早々に品切れになることも。

同会の有原勉会長は「参加者から『家計が助かる』との声が寄せられています。できるだけお渡し会を続けていきたい」と話しています。

次回開催は11月または12月を予定とのことです。詳細は問い合わせを。
(取材・執筆/寅)

※問い合わせ
電話番号/090-9805-1278 有原