終わりの見えない戦火の中、未来の希望を描く子どもたちがいます。絵画に託された夢を、佐倉に伝える活動を取材しました。

公開 2025/11/05(最終更新 2025/10/24)

まりか

まりか

ネコと旅、お酒を愛する50代。特技は迷子になることなのに、よく道を聞かれます。両親、伯父夫婦の介護に翻弄されつつ、かわいい、おいしい、のんびりを求めてさまよう日々をinstagramに綴っています。本業は社会福祉士。★Instagram★@neko_marika

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いつの日か平和に絵画に込める思い

空爆にだって夢や希望は消せやしない ウクライナと佐倉の子どもが描く未来のまち絵画展
チラシに掲載された子どもたちの絵

左半分に暗い町に降る砲弾を、右半分にふるさとの豊かな自然を描く絵。

あなたは何を思いますか。

本絵画展の主催(一社)あっと未来コミュニティ代表理事の新谷(しんや)義男さんは、2025年2月に東京で開催された絵画展「ウクライナからの贈りもの」(日本チェリノブイリ連帯基金主催)で、避難生活を送る子どもたちの絵に出会います。

ひとり親家庭に育ち、周囲の助けで建築士の夢をかなえた新谷さん。

「戦禍の中でも子どもたちは夢を持ち、未来を信じ、平和への願いを忘れない。佐倉でもぜひ見てもらいたいと、強く思いました」

現地との架け橋は、2022年に日本へ避難、今春キーウに戻ったマリヤ・ボンダレンコさんが務めます。

避難中のウクライナの子どもたちの作品約40点に加えて、キーウと佐倉の10〜15歳の子どもたちによる「10年後の未来」の絵、約20点が展示されます。

空爆にだって夢や希望は消せやしない ウクライナと佐倉の子どもが描く未来のまち絵画展
大使館を訪れた新谷さん(左から2番目)とマリヤさん(右から2人目)

遠く知らない国の戦争ではなくて

1986年にチェルノブイリ原発事故を経験したウクライナは、東日本大震災後の原発事故に苦しむ福島の支援に、いち早く心を寄せてくれた国。

空爆にだって夢や希望は消せやしない ウクライナと佐倉の子どもが描く未来のまち絵画展
新谷さんが日々身につける SAVE UKRINE WATCHは福島で作られたもの

ロシアによる軍事侵攻から3年半。

新谷さんは危機感を感じています。

「時間の経過とともに報道も減りましたが、現地での暮らしはますます厳しいと聞きます。遠い知らない国ではなく、自分事として感じ、身近な人にも伝えてほしいです」

空爆にだって夢や希望は消せやしない ウクライナと佐倉の子どもが描く未来のまち絵画展
マリヤさんの双子の弟妹が描いた絵

空爆の中、子どもたちが描く希望の中に、平和への思いをはせてみませんか。

ウクライナと佐倉の子どもが描く未来のまち絵画展

日時/11月7日(金)~9日(日) 午前10時~午後6時(最終日は午後5時まで)
場所/佐倉市立美術館
住所/千葉県佐倉市新町210
料金/入場無料

問い合わせ
電話番号/050-1725-1125
メール/atmiraicom@gmail.com
(一社)あっと未来コミュニティ

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