訪れた国や地域90以上、海外への旅は233回。旅行作家の秋山秀一さんが、自身で撮影した写真とともに、世界の街を歩いた思い出をつづります。

秋山秀一さん

旅行作家、元東京成徳大学教授、NHK文化センター講師。日本エッセイスト・クラブ常務理事、日本旅行作家協会会員、日本外国特派員協会会員。『鎌ケ谷 まち歩きの楽しみ』『世界観光事情 まち歩きの楽しみ』『ウクライナとモルドバ』『旅にでる、エッセイを書く』など著書多数。鎌ケ谷市在住。鎌ケ谷市国際交流協会(KIFA)会長、鎌ケ谷市都市計画審議会会長。

公開 2025/11/22(最終更新 2025/10/24)

編集部

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千葉・埼玉県在住の編集メンバーが、地域に密着して取材・執筆・編集しています。明日が楽しくなる“千葉・茨城情報”をお届けします!!

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スパイスの香り漂うバザールを歩く

カイロの旧市街はナイル川の右岸に形成されている。

トルコのアヤソフィアを模した外観をした高さ82mのミナレットのあるモハメッド・アリ・モスク、それに、観光客に人気のハーンハリ・バザールもナイル川右岸にある。

カイロ(エジプト)を訪ねて~作家・秋山秀一「旅の記憶(43)」
ミナレットが印象的なモハメッド・アリ・モスク
カイロ(エジプト)を訪ねて~作家・秋山秀一「旅の記憶(43)」
ハーンハリ・バザールのようす

観光客で大にぎわいのバザール内を歩くと、道の両側には、貴金属、工芸品、スパイスや絨毯(じゅうたん)、それにツタンカーメンなどが描かれたパピルスを売る様々な店がひしめき合って並んでいる。

カイロ(エジプト)を訪ねて~作家・秋山秀一「旅の記憶(43)」
バザールに並ぶ絨毯

そこで、ヒエログリフが描かれたパピルス製品を何点も買った。

考古学博物館を見学し、市場も歩いた。

カイロ(エジプト)を訪ねて~作家・秋山秀一「旅の記憶(43)」
エジプト考古学博物館
カイロ(エジプト)を訪ねて~作家・秋山秀一「旅の記憶(43)」
市場にて

一人で歩いていたとき、子どもたちが行列になって後ろにいた、なんてこともあった。

水パイプを吸っていた男と視線が合ったとき、「ここに来て、座って、これを吸え…」というような仕草をされ、水パイプを吸ってみた。

カイロ(エジプト)を訪ねて~作家・秋山秀一「旅の記憶(43)」
水パイプを吸う人

土地のビールやワインも飲んだ。

カイロ(エジプト)を訪ねて~作家・秋山秀一「旅の記憶(43)」
エジプトで最もポピュラーなステラビール

スフィンクスと3大ピラミッドへ

カイロの年間降水量は、25mm。

その乾いた砂漠の地、ナイル川左岸のギザに、観光客に人気のスフィンクスがあり、有名な3大ピラミッドが建っている。

カイロ(エジプト)を訪ねて~作家・秋山秀一「旅の記憶(43)」
スフィンクスを見るためにやってきた大勢の観光客
カイロ(エジプト)を訪ねて~作家・秋山秀一「旅の記憶(43)」
3大ピラミッドを背景に記念写真を撮る

チケット売り場を通ると、すぐ南にクフ王のピラミッドがある。

その先にカフラー王のピラミッド、その先にメンカウラー王のピラミッドと続く。

カイロ(エジプト)を訪ねて~作家・秋山秀一「旅の記憶(43)」
スフィンクスとピラミッド
カイロ(エジプト)を訪ねて~作家・秋山秀一「旅の記憶(43)」
3大ピラミッドの中央にある、カフラー王のピラミッド

狭い入口から、ピラミッドの中にも入った。

カイロ(エジプト)を訪ねて~作家・秋山秀一「旅の記憶(43)」
ピラミッドへの入口

クフ王のピラミッドは本来の高さは146mだった。

が、現在の高さは137m。

頂上の中央に立つ鉄の棒は、ピラミッドのもともとの高さの位置を示している。

カイロ(エジプト)を訪ねて~作家・秋山秀一「旅の記憶(43)」
クフ王のピラミッドに昇る観光客。一つひとつの石の大きさ、ピラミッドの巨大さを実感する
カイロ(エジプト)を訪ねて~作家・秋山秀一「旅の記憶(43)」
馬車に揺られてピラミッド巡りをする観光客

(文・写真/秋山秀一)