千葉経済大学附属高校生徒会(矢口愛会長・3年)は、銚子電鉄の経営再建スナック菓子「まずい棒」に新味のメロンパン風味を提案し、採用。10本入り1袋410円(税込み)で商品化され、売れ行きも好調だとか。

公開 2025/11/09(最終更新 2025/10/31)

ちいき新聞ライター

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メロンパン大好き猿渡さんが提案

「初めて食べたら、銚子電鉄を本当に救うと思った」と力強く語る2年生の大西陽翔さん。

同じく2年の加藤晴音(はのん)さんは「生メロンパンの味だった」と、誇らしげに話します。

元は昨年8月に南海電鉄より譲り受けた2200系の観光列車化に向け、同12 月に実施した銚子電鉄のクラウドファンディングの返礼として新味提案権を同校生徒会が譲り受けたことから。

文化祭の準備の合間を縫って、矢口会長が役員24人を集めて会議を開始。

ピザ、イチゴミルク、青春シュワシュワソーダ味、ココア…さまざまなフレーバーの候補が挙がる中、メロンパン大好き3年生・猿渡零士さんが「千葉県銚子名物メロンパン風味」を提案。

挙手投票の末、僅差でイチゴミルクを破り、メロンパン風味に決定しました。

千葉経大附生徒会は銚子電鉄を救う 「まずい棒メロンパン風味」で勝負
おなじみ日野日出志さんのイラストが人気の銚子電鉄「まずい棒メロンパン風味」のパッケージ(銚子電鉄提供)

絶妙タイミングの銚子電鉄竹本社長

キャッチフレーズ「美味(おい)しくてごメロン(涙)」を考えた2年生で副会長の吉田夏王翔(なおと)さんは「神がかりのようにこの言葉が出てきました」と話します。

千葉経大附生徒会は銚子電鉄を救う 「まずい棒メロンパン風味」で勝負
スナック菓子「まずい棒メロンパン風味」を持って元気に売り込む千葉経大附生徒会の皆さん(前列中央が矢口会長=千葉経大附提供)

矢口会長らが「イマイチ」と思う中、偶然同席していた銚子電鉄・竹本勝紀社長の「いいねえ」の一言で決定に。

まずい棒第18弾「メロンパン風味」には「CKU(千葉経大附)」の文字も刻印、同校文化祭でも、2000本が売り切れました。

9月からは銚子電鉄各駅売店やオンラインショップでも取り扱われ、売れ行きも好調といいます。

(取材・執筆/マット)

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0479-22-0316 銚子電鉄