株式会社ジェイアール東日本都市開発(以下、ジェイアール東日本都市開発)と東急不動産株式会社(以下、東急不動産)による街づくりプロジェクトが進行中。船橋にまた一つ、魅力的なエリアが誕生します。
公開 2025/11/25(最終更新 2025/10/31)
編集部 R
「ちいき新聞」編集部所属の編集。人生の大部分は千葉県在住(時々関西)。おとなしく穏やかに見られがちだが、プロ野球シーズンは黄色、Bリーグ開催中は赤に身を包み、一年中何かしらと戦い続けている。
記事一覧へ周辺地域と共生する「開かれた街」
開発が進むのは船橋市場の南側、長らく国鉄や東日本旅客鉄道株式会社(以下、JR東日本)の社宅として利用されてきた場所です。

2023年2月にJR東日本と東急不動産ホールディングスが包括的業務提携契約を締結。
その後、「(仮称)JR船橋市場町社宅跡地開発計画」を都市計画としても良好なまちづくりとして位置付けるため、船橋市と事業者が協力して「市場1丁目地区」地区計画を策定した後、2028年完成に向けて街づくりがスタートしました。
4万5千平方メートル以上ある広大な敷地には、700戸超となる大規模マンションを中心とした居住エリア、利便性を高める商業施設の他、住民以外の誰もが利用できる広場、集いや憩いの場となる空間が数多く用意されます。

人が集まり船橋がもっと好きになる
街は大きく分けて2つのゾーンで構成。
海老川沿いには公園が整備され、地区施設に設定された広場が緩やかにつながり、散歩やジョギング、子どもの外遊びなどにも最適なエリアになります。
建物に囲まれた中心部は住民のセキュリティーを確保しつつ、居住者以外も自由に通行・利用できるプロムナードを整備。

街全体で通勤・通学路としての利便性はもちろん、散歩やイベントなど多目的に活用できそうです。
周辺住民を呼び込むことで、多くの船橋市民を巻き込んでアイデアを膨らませれば新たなイベントやコミュニティーが生まれやすくなり、街が自発的に成長していくことも期待されます。
まずは既存のイベントやコミュニティーと連携することで自然に解け込んでいければ、と話す開発メンバー。
具体的には、隣接する船橋市場や小学校との連携も模索していきたいとビジョンを描きます。

同プロジェクトは単なる住宅開発ではなく、地域と共に育つ街を志向。
住民が自分の活動の場を見つけて地域に愛着を持ち、「この街、いいね」と思える「シビックプライド」が育まれることを目指しています。
船橋駅から徒歩圏内に誕生する魅力的なエリア。
船橋市の新たなランドマークとして、今後の街の価値を高めていくことでしょう。
MEMO
海老川沿いなので水害対策は重要。住戸の床を高く設定することで住民の生命を守りつつ、雨水流出を抑制する「調整池」や「雨庭」も設置。さらに、太陽光パネルと蓄電設備を導入し、停電時にも電力供給が可能な体制を整えます。こうした防災・環境対策は、単なる災害対応にとどまらず、持続可能な街づくりの一環として位置づけられています。