11月15日(土)〜26日(水)、日本で初のデフリンピックが開催されます。

公開 2025/11/24(最終更新 2025/11/11)

ちいき新聞ライター

ちいき新聞ライター

地域に密着してフリーペーパー「ちいき新聞」紙面の記事を取材・執筆しています。

記事一覧へ

デフのことをもっと知ってほしい

講演会の様子
講演会の様子

1924年に第1回が開催され、今年は100周年となる節目の年。

デフ(deaf)とは、英語で「耳がきこえない」という意味で、デフリンピックとは、耳のきこえない・きこえにくい人のためのオリンピックのことです。

9月3日、千葉ポートアリーナで、デフリンピック陸上800m代表・長内智選手(東京パワーテクノロジー(株)所属)の講演会(主催:(公財)千葉市スポーツ協会)が開かれました。

デフについて理解を広める活動をしている長内選手は、生まれつき感音性難聴という障害があります。

補聴器をつけると少しきこえるものの完全ではなく、外してしまうと全くきこえない。

それでも、子どもの頃はデフであることを意識せずに過ごしていたそうです。

しかし、次第にコミュニケーションの難しさに気づき、一人でもできる陸上に挑戦。

その後、デフ陸上競技に出合うことで、実力をめきめきと発揮していき、数々の大会で優勝。

そして、念願のデフリンピック代表選手に選ばれました。

壁は乗り越えるためにある

長内 智選手
長内 智選手

難聴からのコミュニケーションの不便さ、周囲の理解を得られず心ない言葉を浴びるなどのつらい経験。

そして厳しい練習環境の中でのけがは、引退を考えることもあったそうです。

困難にぶつかるたびに多くの仲間に助けられ、壁を乗り越え挑戦し続けてきた意志の強さがいつしか自信となりました。

デフのことを理解し、デフリンピックでの選手たちの健闘、活躍を応援しませんか。(取材・執筆/かなだより)