公開 2025/12/01(最終更新 2025/11/21)

編集部

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実は羽根突きの玉やせっけんに

日本では本州中部以南、四国、九州の山地に自生するムクロジ科の落葉高木。

10月ごろに葉が黄色く紅葉し、黒くて硬い大粒の種子がある黄褐色の実が房状に実ります。

せっけんの木とも呼ばれる「ムクロジ(無患子)」
果実

種子は、かつて正月に女の子の定番の遊びとして親しまれた「羽根突き」の羽根の玉に長らく利用されてきました(厄を跳ね返す、の意味があります)。

せっけんの木とも呼ばれる「ムクロジ(無患子)」
羽根突きに使う羽根の玉

実の果皮には界面活性剤のサポニンを多く含み、洗浄力があるため昔からせっけんの代用品として重宝されました。

学名から「インドのせっけん」とも呼ばれています。

せっけんの木とも呼ばれる「ムクロジ(無患子)」
種子

なぜ神社や寺院に多いのか

ムクロジは漢字で「無患子」。

「子どもが患わ無い」と無病息災を願ってお守りに入れたり、仏教では数珠としても利用しました。

種子は「ソープベリーナッツ」とも呼ばれ、煎って食用になり、ムクロジ材は箱や下駄としても使われます。

庶民に親しまれてきた有用な樹木といえるでしょう。

(樹木医Y・K)