ラグビー国内最高峰の大会「NTTリーグワン」は12月13日、いよいよ開幕。昨季惜しくも準優勝だったクボタスピアーズ船橋・東京ベイは覇権奪回に挑みます。
(画像提供/クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)

公開 2025/12/12(最終更新 2025/12/12)
編集部 R
「ちいき新聞」編集部所属の編集。人生の大部分は千葉県在住(時々関西)。おとなしく穏やかに見られがちだが、プロ野球シーズンは黄色、Bリーグ開催中は赤に身を包み、一年中何かしらと戦い続けている。
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強く固く粘り強いオレンジの重戦車
船橋を本拠とするクボタスピアーズ船橋・東京ベイ(以下スピアーズ)は毎年安定してリーグ上位を争う強豪チーム。2022‐23シーズンにはリーグ初制覇を達成しています。

チームの特徴は重戦車のような屈強さ。体格に優れたフォワード陣が力強く相手を押し込み、ゴールに向かって前進します。昨季リーグ最少失点だった守備力も折り紙付き。冷静な試合運びでファウルを最小限に抑えながら、着実に勝利をたぐり寄せる戦いにたけています。泥臭く、諦めず最後までやり切る姿勢は、今季のスローガン「GRIT」(粘り強さ)そのものです。

グラウンド外では国籍や年齢の壁を感じさせない結束力の強さが魅力。選手同士の仲の良さは、チーム公式SNSでのやり取りからも伝わってきます。
待望!県内で生観戦のチャンス到来
主に都内のスピアーズえどりくフィールド(江戸川区陸上競技場)で公式戦を戦ってきたスピアーズが、12月20日(土)フクダ電子アリーナで、チーム初となる千葉県でのリーグワン主催試合を開催します。「これを機にラグビーの楽しさを知ってもらえたら」と広報担当者。
「単に勝利を目指すのではなく、地元ファンが誇りに思える存在になること」をミッションに掲げるスピアーズ。ファンの心を熱くするエキサイティングな戦いが期待できそうです。
NTTジャパンラグビー リーグワン 2025-26 ディビジョン1第2節
クボタスピアーズ船橋・東京ベイvs リコーブラックラムズ東京
日時/12月20日(土)午後2時30分試合開始
場所/フクダ電子アリーナ(千葉市中央区川崎町1-20)
チケット情報その他詳細はhttps://www.kubota-spears.com/landing_page2025-26/game_20251220/から
この選手に注目!
( )内はポジション、敬称略
マキシ ファウルア(ナンバーエイト)

昨季からキャプテンを務め、攻守の要としてチームをけん引。日本代表としても活躍。
今年6月、日本国籍の取得を発表し、さらなる飛躍が期待されています。
マルコム・マークス(フッカー)

ラグビー強豪国・南アフリカ代表として活躍する世界最高のフッカー。
密集戦での強靭(きょうじん)なタックルとボール奪取力、試合の流れを一瞬で変えるプレーに注目です。
立川 理道=たてかわ はるみち=(センター)

過去に8年間キャプテンを務めた「ミスター・スピアーズ」。
2015年に日本代表が南アフリカを撃破した時の中心選手です。
年間100回以上のサウナ通いで心身を整えるストイックなベテラン。
ハラトア・ヴァイレア(センター)

トンガ出身で、高校(日体大柏高校)から日本へ。
大相撲の横綱・豊昇龍は高校の同級生で、互いに切磋琢磨しています。
力強い突進、キック、トライなどオールマイティーなプレーで、今季日本代表にも選出。
青木 祐樹=あおき ゆうき=(ロック)

柏市出身。元々野球をしていましたが、高校(日体大柏高校)からラグビーに転身しました。
渋いプレーがキラリと光る、頼れるベテラン。
若きホープ二人は大学ラグビーで死闘を繰り広げたライバル
江良 颯=えら はやて=(フッカー)

廣瀬 雄也=ひろせ ゆうや=(センター)

24歳の二人、期待の若手としてスピアーズの今後を担う江良選手と廣瀬選手。
大学ラグビーで頂点を争った直後、共にスピアーズ入りしチームメイトに。大学ラグビーファンにとっては胸熱の展開だったことでしょう。
二人とも入団後すぐに頭角を現し、今年日本代表入りを果たしました。
船橋市での地域交流活動

スピアーズは、市内小学校でのタグラグビー教室や医療センター訪問などを積極的に実施しています。

「ラグビー=スピアーズ」という印象が広がり、ラグビーになじみのなかった人々にとっては
「初めて知るチーム」として親しまれるようになってきました。選手たちもこれらの活動を通して戦う意味(=地域の誇りとなること)を再確認しています。
