市内の富士講について調べた「船橋の富士講を追え! ~富士信仰の歴史と 世界遺産 富士山のこれから~」が第5回「船橋市図書館を使った調べる学習コンクール(大人の部)」で最優秀賞を獲得しました。
公開 2025/12/24(最終更新 2025/12/09)
船橋では今も2つの富士講が活動中
作者は習志野市在住の長須賀愛(ながすか あい)さん。
長須賀さんが「富士講」について興味を持ったのは約1年前。
勤務先近くの飯山満(はさま)町大宮神社境内で岩の塊の小山を見つけたことから始まります。
後にそれが「富士塚」であることを知り、詳しく調べてみたいと思ったのだとか。

富士塚とは、富士山を信仰する人々が富士山を模して作った小さな山や塚のことです。
長須賀さんは、船橋市内に残る富士塚や富士講関連の石造物をめぐり「富士講マップ」を作成しました。
また、富士山の登山口に当たる山梨県富士吉田市にも何度も足を運び、船橋の富士講の足跡をたどったそうです。

最盛期には「江戸八百八町に八百八講」といわれた富士講ですが、今ではすっかり減少。
しかし調査の結果、船橋市内で「山玉丸下講」「山野(やまの)冨士講」という2つの富士講が今でも活動を続けていることが分かりました。
本を使って調べることの楽しさを
11月2日、船橋市勤労市民センターでの表彰式に出席した長須賀さんは「このような素晴らしい賞を頂けて本当にうれしい。
本を使って調べることの楽しさや、知らなかったことを知るわくわく感を、もっとたくさんの人に知ってもらいたい」と話しました。


小畑信夫審査員長からは「テーマ設定、説明の明確さなど抜群の存在感を示した作品」と最高評価の講評。
作品は全国大会に推薦され、来年1月14日に結果が発表されます。
(取材・執筆/マット)
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船橋市中央図書館