秋津まつりのステージに、力強い声が響き渡りました。

公開 2025/12/17(最終更新 2025/12/11)

ちいき新聞ライター

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秋津まつりに響いた力強いラップ

観客を魅了したのは、ラッパーのFamilia(ファミリア)さん。

ラッパーとは、自身の思いや経験、社会へのメッセージをビートに乗せて表現するアーティストのことです。

中学生の頃、親友の影響でラップに出会いました。

しかし、その親友は志半ばで事故に遭い、帰らぬ人に。

Familiaさんは「ラップは絶対にやめない」と心に誓い、音楽活動を続けてきました。

ラップ仲間の17(イナ)さん(右)と並ぶ
Familiaさん
ラップ仲間の17(イナ)さん(右)と並ぶ Familiaさん

音楽が支え、言葉が武器に

「どんな時も、自分を救ってくれたのは音楽でした」。

また、祖母の「やりたいようにやったらいいよ」という言葉も、大きな支えになったと言います。

音楽に対する熱意はやがて実を結び、高校1年生の時には「高校生ラップ選手権」で、全国800〜1000人の応募者の中から選ばれた16人に選出されました(本選はコロナ禍で中止)。

現在は1枚目のアルバムを制作中。

「自分は不器用だからこそ、言葉が唯一の表現手段。言葉には人を傷つける力だけでなく、癒やす力もある。だからこそ、いい武器として使っていきたい」と語ります。

秋津まつりでのライブ以降は、小中高生から声をかけられることも増えたそう。

「周りに縛られず、やりたいことをやればいい。後悔のないように生きてほしい」―その姿は、子どもたちの憧れの存在に。

多くの声援を背負うFamiliaさん。

さらなる大きなステージへと羽ばたく日も近いかもしれません。

(取材・執筆/ムーヴ)

Familiaさんの熱のこもったパフォーマンス
Familiaさんの熱のこもったパフォーマンス

Instagram/@familia___047