習志野市を拠点に、南米アンデスの音楽フォルクローレを演奏するサークル「ナスカ」。

二十数年にわたり演奏活動を続けています。

公開 2025/12/15(最終更新 2025/12/12)

ちいき新聞ライター

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南米の民族音楽 フォルクローレ

それぞれの楽器を手に微笑むナスカのメンバー
それぞれの楽器を手に微笑むナスカのメンバー

市内のとある練習室に、異国情緒がありながらもどこか懐かしい音楽が響きます。

奏でているのは、南米アンデスの民族音楽「フォルクローレ」を楽しむサークル「ナスカ」の皆さん。

グループ名は、ペルーの有名な「ナスカの地上絵」にちなんでいます。

ケーナ(尺八に似た縦笛)やサンポーニャ(竹製で長さの違う細い管を横並びに束ねて2列重ねた笛)、ボンボ(太鼓)、ギターやチャランゴ(弦楽器)など、多彩な楽器で演奏します。

聞き慣れない名前の楽器が多いものの、旋律は日本の歌にも通じるものがあり、耳なじみの良い音色。月に1度、ペルー出身の講師が指導に訪れます。

寺でギターやサンポーニャなどを奏でるナスカのメンバー
寺でギターやサンポーニャなどを奏でるナスカのメンバー

仲間と響かせる20年の音色

メンバーはおよそ9人。

年齢も音楽経験もさまざまで、フォルクローレとの出合いも人それぞれ。

新宿駅の地下道でバンド演奏を聴き「なんて楽しい音楽なんだろう」と心をつかまれ、「習える場所はないか」と探してナスカにたどり着いた人。

「音楽経験は演歌を歌うくらいでしたが、退職後ナスカに出合い打ち込めるものができてうれしい」と話す人もいます。

今までの活動の中には本番で太鼓のバチが飛ぶなどのハプニングもありました。

ですが、楽しそうなお客さんの表情が何よりの励みになり、メンバーが入れ替わりながらも活動は二十数年続いています。

長続きの秘訣は、メンバー同士の気負わない自然体な雰囲気かもしれません。

どこか懐かしいフォルクローレの音色で心がふっと軽くなるひとときを味わいに、「ナスカ」の演奏会に足を運んでみませんか。(取材・執筆/ムーヴ)

鮮やかな衣装に南米の空気が漂う
鮮やかな衣装に南米の空気が漂う

ナスカホームページ/https://sites.google.com/site/nazcaakitu/top/