基礎から高度な技法取得を目指して活動している「守谷陶芸会」が、設立25年を記念した「守谷陶芸会展」を開催します。特別記念展の今回は「茶陶」を展示。同会は「『土と炎』が織りなす美しさと温もりの世界を堪能してほしい」と意気込んでいます。

公開 2025/12/16(最終更新 2025/12/12)

ちいき新聞ライター

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全員が県展入選を目指して切磋琢磨(せっさたくま)

守谷陶芸会は2000年、陶芸を通じて地域の芸術振興と文化の向上を目指して設立しました。

現在の会員は守谷市、取手市、常総市を中心に約20人。

守谷市に陶芸を広めた陶芸家の塚原三千勝さんを会長に、会員全員が県展入選を目標にスタートしました。

「より美しい作品を作ろう」との気持ちを持って夢を追いかけたところ、全員が県展に入選。

より高度な専門技法が求められる「東日本伝統工芸展」に3人が入選。

さらに重要無形文化財保持者(人間国宝)や第一線で活躍する作家が出品する、最高峰の「日本伝統工芸展」に1人を輩出しています。

土と炎が織りなす「アート」の世界 25周年記念「守谷陶芸会展」12月23日まで開催【守谷市】
竹花宗劫 雨滴作り「秋冷」
土と炎が織りなす「アート」の世界 25周年記念「守谷陶芸会展」12月23日まで開催【守谷市】
岡田正利 茶碗「晩秋」
土と炎が織りなす「アート」の世界 25周年記念「守谷陶芸会展」12月23日まで開催【守谷市】
福井敏治 「メドゥーサ」

技法と精神を融合した究極作品60点を展示

今回は、会員の作品約60点を展示。

土を練る「成形」、焼き物に釉薬(ゆうやく)をかける「施釉(せゆう)」、窯の中で高温で焼く「焼成(しょうせい)」の全工程において技が光る作品ばかりです。

技法と精神が融合した「究極の作品」も並び、陶芸ファンの関心を集めそうです。

会場には茶道に使う陶磁器を展示する他、抹茶と菓子を楽しめる茶席も設けられ、チャリティーバザーなどのイベントも予定されています。

日本伝統工芸展入選の加藤芳久さんは「これからも守谷の文化発展に貢献していきたい。美しいものを作ろうという気持ちがあれば誰でもアーティストです。初心者は丁寧にサポートします」と話しています。

(取材・執筆/寅)

土と炎が織りなす「アート」の世界 25周年記念「守谷陶芸会展」12月23日まで開催【守谷市】
加藤芳久さん

日時/12月17日(水)~23日(火)午前10時~午後5時(最終日~午後3時)
※茶会は21日(日)午前10時~正午、午後1時~午後3時(料金無料)
会場/守谷市民交流プラザ・市民ギャラリー
住所/茨城県守谷市御所ケ丘5-25-1
料金/観覧無料

問い合わせ
電話番号/080-6786-3677 加藤