主に管楽器と打楽器で構成されるウィンドオーケストラ。約1年半前に成田市に誕生した楽団の魅力をひもときます。
公開 2025/12/18(最終更新 2025/12/15)
音楽で地域貢献 ジュニアの育成も

2031年度の実現を目指し、全国的に進む学校部活動の「地域展開」。
教員が担ってきた運営を地域のクラブや団体に移し、地域ぐるみで文化芸術・スポーツ環境の整備と発展を促す取り組みです。
成田市では2024年5月、同市初となる一般吹奏楽団「成田ウィンドオーケストラ」を設立し、11月には中学生の受け入れを開始。
約50人の中学生団員は、音大卒業生や消防音楽隊員といった豊かな音楽歴と演奏経験を持つ一般団員の指導を受けたり交流を楽しんだりしながら、学区や学年を超えた仲間と練習を重ね、去る12月7日に行われた同団初の定期演奏会では第2部に出演。
色彩豊かなみずみずしい演奏を披露しました。

地域で愛され親しまれる楽団に

高い技術と表現力を有する地域の音楽家たちの中で子どもたちを育てていきたと、同団の音楽監督・指揮者を務める佐藤博さんは生き生きと語ります。
高校教諭時代から「何か面白いことはないかなと、そればかり考えていました」と笑う佐藤さんが手がけるステージ演出は、実に多彩。ダンス、語り、ロックに演歌調まで飛び出す構成は幅広い年代層を魅了します。
練習も本番も「楽しく、面白く」を追求する佐藤さんですが、それは全日本吹奏楽コンクールに15回出場し、数々の大会で受賞歴を重ねた正統の礎があってこそ。
その功績は国際的に高く評価されており、クラシック音楽が発展した欧州各国でも指導を担います。
厳しくも温かいまなざしの下、楽団の飛躍は続きます。


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Instagram/@narita_wind
(担当/事務局 宇井)