船橋市立葛飾中学校(千葉県船橋市印内1-5-1)で11月21日、2年生全員による「周辺地域の交通・安全問題」解決を探る公開プレゼンテーション授業が行われました。
公開 2025/12/30(最終更新 2025/12/22)
交通ルールを守ることが安全の要
葛飾中学校の周辺道路は狭く、車の通行量が多い危険地帯として開校以来の課題になっています。
加えて街灯の光が行き届かない暗がりが多いという問題点も。
「どうすれば地域の交通課題を解消できるか」。
社会科の歌津文也教諭が2年生全員を5、6人のグループに分け、7月から11月まで調査を実施。
生徒たちは地域を歩き、地域の人に聞き取りをして課題を見つけ、解決法を考えて発表するという取り組みを行いました。

11月上旬、市役所職員、バス会社職員、地域の人たちなど外部アドバイザーを招き、意見を聞きながらプレゼンテーション資料を作成しました。
そして新たに警察官も加えた公開プレゼンテーション授業本番。
各グループの発表で共通していたのは「信号や標識設置も大切だが、交通ルールの遵守が最も大切」という点。
その他、「危険な暗い道での反射材の有効性」を実証した発表もありました。

安全課題検討の取り組みの波及効果
雨宮潤さん、関谷汐莉(しおり)さん、松原遼さん、上村菜南(かみむら なな)さんは「西船橋駅前、JR線路下の歩道、学校前の狭い歩道など、葛飾地域には危険な場所が本当に多い。交通ルールを守って、目立つ反射材も活用していきたい」と感想を述べました。

葛飾中学校の今回の調査・発表をきっかけに、掃除で道路がきれいになり、大根歩道橋の踏み板が直り、同校生有志による見守り隊活動も活発に行われるようになりました。

生徒たちの中では、自分たちの行動で社会をより良く変えられるという意識が高まったようです。
(取材・執筆/マット)