1992年に10クラブで発足したJリーグ。その一つである名門ジェフユナイテッド市原・千葉が、ついに「いるべき場所」へと戻ります。
写真提供/ジェフユナイテッド市原・千葉
公開 2025/12/24(最終更新 2025/12/22)
聖地フクアリに1万7千人が集結
12月13日、J1昇格プレーオフ決勝がフクダ電子アリーナ(フクアリ)で行われ、ジェフユナイテッド市原・千葉が徳島ヴォルティスを1対0で破り、17年ぶりとなるJ1復帰を決めました。
フクアリのスタンドは集結したサポーターで黄色に染まり、90分間声援や歌がやむことはありませんでした。

3年間の集大成 小林ジェフの底力
小林慶行監督が率いるジェフは序盤から積極的な攻撃を見せ、再三、徳島のゴールに迫ります。
しかし、リーグ最少失点を誇る徳島の堅守は容易には崩せず、前半はお互い無得点のまま終了。
後半に入ると今度は徳島の攻撃陣が、何度もジェフのゴールを襲います。
弾丸のようなシュートがクロスバーをたたいた時は、一瞬、空気が凍りました。
待望の瞬間は後半24分。
自陣の左サイドでスローインを受けた石川選手が、右に大きくサイドチェンジ。
それを受けた高橋選手が正確無比なクロスをゴール前に蹴り込むと、カルリーニョス選手が頭で合わせてゴール!
地鳴りのような歓声がフクアリを包み込みます。
後がなくなった徳島は、選手交代でさらに攻勢を強めますが、ジェフも守備を固めて応戦。
サポーターも「WIN BY ALL!」のコールで選手の背中を押します。
そしてついに試合終了のホイッスル!
総立ちになったサポーターは、ある者は拳を天に突き上げて叫び、ある者は抱き合って泣き、ハイタッチを交わして勝利を喜び合いました。
ジェフの歴史に、新しい1ページが加わった瞬間でした。
(取材・執筆/英)
