八千代特別支援学校教諭・吉良暁生さんは昨年11月開催の「デフリンピック東京大会」(聴覚障害者の国際スポーツ大会)男子柔道60kg級に44歳の最年長で出場しました。
公開 2026/01/24(最終更新 2026/01/13)
優
「ちいき新聞」で記事を書かせて頂ける幸運にとても感謝しています。取材で訪れた街でのカフェ巡りは私にとって楽しい至福の時間。プロフィールの写真は「南房総に咲く幸せを呼ぶ花」カレンデュラです。取材で一番好きな花に出会えたこと‥うれしいです。すべての記事に「ありがとう」の気持ちを込めて!
記事一覧へ集大成として挑んだデフリンピック
吉良暁生さんは生まれつき耳が聞こえません。
中学の時に柔道を始め、高2の国体では全国トップレベルの神奈川県大会で優勝。
その後ずっと柔道を続けてきました。
昨年11月には柔道男子最年長の44歳でデフリンピックに出場。
前回銀メダルだったので、この大会で目指したのは金メダルでした。
ところが7位という結果に、3年間にわたる壮絶な努力が一瞬にして無になったように感じます。


そこに届いたのは多くの友人からのメッセージ。
「44歳で戦う姿に勇気をもらえた」。
その声に「頑張ってきて良かった」と救われた思いがしたそうです。
誰もが生き生きと暮らせる社会へ

「聞こえないからこそ人に恵まれてきたのかもしれません」。
街で聞こえない人を見かけると、「聞こえないの? 僕も」とすぐに仲良くなってしまうという吉良さん。
会話以外にも伝える手段はある。
大切なのは一生懸命伝えようとする気持ち―。
「同じ境遇の子どもたちにこのことを行動で伝えたい」。
先日もグラウンドを体育館と聞き間違えて生徒に伝えてしまった際、すぐに謝って移動してもらいました。
「ミスをしても、誠意ある態度を持ってやり直せばそれでいい」。
自分をロールモデルに生徒が学んでくれればと思うのです。
大会をきっかけに広がった手話や音声認識アプリなどの「見える会話」。
「これを一過性のブームに終わらせたくない」「自分のできることで『共生社会の実現』に貢献していきたい」。
これが常に抱いている目標です。

モットーは「大きな目標を持つことが向上の糸口。満足した時、進歩は止まる」ということ。
44歳で世界に挑み、さらに大きな目標へと歩みを進める吉良さんの生き方。
畳の上で、そして人生という舞台の上で、吉良さんの進歩が止まることはありません。