2025年11月に開催された「東京デフリンピック2025」大会で銀メダルを獲得。デフサッカー日本代表で野田市出身の瀧澤諒斗(たきざわ あきと)選手(21)の講演会が、12月に野田市中央公民館で開催されました。
公開 2026/01/28(最終更新 2026/01/26)
コミュニケーションの壁を越えて
デフサッカー日本代表チームは今大会で初の決勝トーナメント進出を果たし、初の銀メダルを獲得。
瀧澤選手は予選リーグ初戦で2得点を挙げ、その後も全試合に出場するなど活躍しました。


瀧澤選手は、105dB(電車が通る時のガード下の騒音に相当)がようやく聞こえる、生まれつきの重度難聴者です。
健常者が聴覚で得る情報は、筆談や手話などの視覚情報に頼りますが、発声の訓練により話すことは完璧にでき、小学校から大学まで健常者と同じ学校で学び、市内のエンデバーFCや柏レイソルA.A.(アライアンスアカデミー)野田で活躍するサッカー少年でした。
難聴ゆえのコミュニケーションの壁に悩み始めた中学2年生の頃、両親の勧めでデフサッカーの合宿に参加し、自分と同じ悩みを持つ人たちとの出会いが転機に。
自分で行動しなくては何も解決しないことを痛感し、自主性と積極性、社会性を磨いてきたそうです。
夢を与えられる存在になるのが夢
デフサッカーは知名度が低いため、観客も多くありません。
そうした中で、選手たちの夢は「大観衆の中でプレーをする」ことでした。

どの分野でも、自分の障害を理由に「できない」と夢を諦める人は多くいます。
「2027年のデフサッカーW杯(開催地オーストラリア)、次のデフリンピック(同ギリシャ)で、僕たちは世界一を目指します。その夢を追う姿を見て、夢を諦めない人になってほしい。特に子どもたちに!」と、力強く話した瀧澤選手。
講演会の観客の一人は、「前向きに生きることの素晴らしさを感じました。この気持ちを家族に持って帰ります」と笑顔で話してくれました。
(取材・執筆/敏恵)
瀧澤選手
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