1978年に開館した文化ホール。モリシア津田沼の老朽化による建て替えのため、2023年4月から休館しています。同ホールのシンボル、パイプオルガンの取り外し作業が開始しました。
公開 2026/02/08(最終更新 2026/02/02)
取り外して設備の整った施設で保管
パイプオルガンの前に組まれた巨大な足場。
直径3mm、高さ6mmの小さいパイプから、直径30cm、高さ5mの大きいパイプまで、合計3512本ものパイプを一本一本手作業で取り外していきます。

取り外したパイプのうち、長いパイプは自重でパイプがつぶれてしまうため横置き保管ができず、文化ホール内で縦置きのまま保管。

短いパイプと、パイプオルガンの心臓部である木製の風箱などは、山中湖村にあるパイプオルガン会社敷地内で、空調・湿度管理の下、断熱効果もあるコンテナ内で保管するそう。


休館後、ホールの空調が故障してしまい、市はホール内に25台ほどの業務用大型扇風機を入れて、定期的に換気。
将来の再設置に向けて1月5日から、パイプオルガンの取り外しと環境の整った場所での保管を開始しました。
全ての取り外しには約1カ月かかるそうです。

市民の思いが詰まった再設置

このパイプオルガンは開館時に設置、音楽のまち習志野の象徴として市民に愛されてきました。
2024年10月には、再設置について市民の皆さんの意向を問うとともに、財源を確保する策としてクラファンを実施。
目標額6000万円に対し、達成額86983千円・達成率144%という支援が集まりました。
ところが昨年5月、市はJR津田沼駅南口の再開発事業について、施行予定者から「一時中断」との連絡を受けたことを発表。
現在は、今年3月までにモリシア津田沼の今後について何らかの方向性が示される見通しとなっています。
再設置の実現に向けて、市民の期待が寄せられるパイプオルガン。
今は、取り得るベストな環境で、静かに次の出番を待っています。
(取材・執筆/福)