訪れた国や地域90以上、海外への旅は234回。旅行作家の秋山秀一さんが、自身で撮影した写真とともに、世界の街を歩いた思い出をつづります。

旅行作家、元東京成徳大学教授、NHK文化センター講師。日本エッセイスト・クラブ常務理事、日本旅行作家協会会員、日本外国特派員協会会員。『鎌ケ谷 まち歩きの楽しみ』『世界観光事情 まち歩きの楽しみ』『ウクライナとモルドバ』『旅にでる、エッセイを書く』など著書多数。鎌ケ谷市在住。鎌ケ谷市国際交流協会(KIFA)会長、鎌ケ谷市都市計画審議会会長。
公開 2026/02/28(最終更新 2026/01/29)
スペインで一番小さな闘牛場のある街
スペイン南部、アンダルシア地方の地中海に面した海岸地帯を、コスタ・デル・ソル(太陽の海岸)と呼ぶ。
ミハスは、コスタ・デル・ソルに点在する「白い村」の中の、中心的な存在。
名物のロバタクシーに乗るのも、馬車に揺られてゆっくり回るのも、もちろん歩いて回るのも、お好み次第。



村の中心は、コンスティトゥシオン広場。

広場を取り囲むように、レストランやカフェ、みやげ物屋などが並んでいる。

広場から、南へ延びる坂道を上っていくと、白壁の建物が現れる。
闘牛場である。

この闘牛場は、1900年に造られたもので、「スペインで一番小さな闘牛場」としても有名なのだ。

美しい白壁の家が続く路地歩きを楽しむ
隣接する公園の展望台からは、すぐ下に、ミハスへの道、それに、地中海も眺めることができる。

観光客に最も人気のある通りは、サン・セバスチャン通り。

教会の角から始まるこの白い家の間の通りをずっと奥まで歩いていくと、先に行くほど、徐々に道幅は狭くなり、勾配が急になっていき、その先は、階段になっている。

ゼラニウムの花の植木鉢で飾られた家々。

ミハスの路地歩きは楽しい。
建物の白壁はレンガを積み上げて造り、その上を白い漆喰で塗り固めたもの。
レンガの断面には沢山の穴があけられているため、室内に熱がこもらない。
夏の強烈な日光はこの白い壁が反射する。
人々の生活の知恵から生まれたこの景観が、今、この村の大きな魅力となって、世界中から多くの観光客が訪れる。


(文・写真/秋山秀一)