関東における放射能汚染から子どもを守るために発足した「関東子ども健康調査支援基金」の取り組みを取材しました。
公開 2026/03/29(最終更新 2026/03/27)
子どもたちを放射線から守りたい
2011年3月下旬、福島第一原発から放出された放射性物質が風に流されて関東まで到達し、降雨によって地上に降り注ぎました。
放射能による外部被ばくに加え、金町浄水場(東京・葛飾区)の水道水からも乳児への暫定的な基準値を超える放射性ヨウ素131が検出されたことから、内部被ばくによる甲状腺がんの恐れが顕在化。
関東各地で安全な水を求める日々が続きました。
特に影響の大きい幼い子を持つ母親ら6人が、その危機感と連携から「基金呼びかけ人会議」を立ち上げました。
そのうちの一人が、現在の「関東子ども健康調査支援基金」(以下「基金」)共同代表兼事務局を務める木本さゆりさんです。
検診後の適切な対応と安心の共有
「基金」では2013年10月から健康調査を開始。
2025年9月までの検診人数は、事故当時18歳以下で6145人、延べ人数は1万1562人です。
甲状腺エコー検査の結果、精密検査が必要と認められた人数は71人、のう胞(液体のたまった袋状のもの)あるいは結節(しこり)または両方が認められ経過観察と判断された人数は8927人、特段所見が認められなかった人数は2564人でした。
精密検査により甲状腺がんと判断された子ども3人も現在成人しており、早期発見により治療を含め適切な処置が行われた事例といえます。
また検診で所見が認められなかった場合は安心材料であり、これもまた、「基金」の活動の成果です。
4月に松戸、5月に我孫子で検診
「基金」の活動は、検診時の受診者負担金(1人1000円)と任意の入会金(個人2000円他)に加え、随時の寄付金が原資です。
厳しい資金状況ですが「事故発生時に生まれた子どもたちが18歳になる2029年まで活動を続けたい」と木本さん。
今年2026年の甲状腺エコー検診は、千葉県内では4月26日(日)松戸会場、5月24日(日)あびこ会場、埼玉県内で6月28日(日)に三郷会場があります。
日程は未定ですが茨城県南会場と、栃木県那須塩原会場での実施が予定されています(神奈川県内では5月31日まで実施中)。


詳細、申し込みはホームページで確認を。
(取材・執筆/コラてつや)
問い合わせ
電話番号/0297-38-8539
関東子ども健康調査支援基金(常総生協内)
ホームページ/https://kantokodomo.info/sanka.html