多方面で活躍するロシア軍事研究家の小泉悠(ゆう)さん。松戸市で生まれ、下総航空基地の自衛隊機が飛ぶのを眺めて育ちました。
| 小泉悠さん |
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| 1982年千葉県生まれ。千葉県立松戸国際高校、早稲田大学を経て同大学院研究科修了。外務省専門分析員、ロシア科学アカデミー世界経済研究所客員研究員、2023年より現職。『「帝国」ロシアの地政学』でサントリー学芸賞を受賞(2019年)。 |
公開 2026/04/04(最終更新 2026/03/31)
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東京生まれ。月の出ている日は必ず見つけて写真に撮りブログにアップする月大好き人間です。果物を食べながら、「この果物はどうやって生まれてきたのかな?」とすぐ考えるタイプ。ちなみにプロフィール写真は、以前記事作成のために撮影した栗の赤ちゃんです。
記事一覧へ戦争の姿を多面的に俯瞰(ふかん)して伝える
プラモデル作りでロシア軍艦の格好よさに引かれ、ロシア軍に興味を持ったという小泉さん。
「軍事オタク」と自称し、雑誌『軍事研究』に論文を投稿。
それが、ロシア軍事研究家への道につながったとのこと。
2022年に始まったロシアのウクライナ侵略。
多くの人が不条理なロシアの行動を非難しながら、理解できずにいたところに登場したのが小泉さんでした。

ロシアの侵略は国際法違反としつつも、中学時代から積み上げたロシア軍事の深い知識、モスクワ居住も含む実体験に基づく現場情報で、侵略がロシア側のソ連崩壊後の思いや独特な国境認識に由来すること、大国割拠の今の世界情勢を説明。
人々の視点を世界へと広げてきました。
また、この数年で驚くほどの著書を出版している小泉さんですが、小・中・高校生向けの『僕らは戦争を知らない』(Gakken)も監修。
200年前には戦争を紛争解決の当たり前の手段にしていた人類が、戦争回避を試みては挫折した歴史も俯瞰。
戦争の姿をあらゆる角度から解説し、「大人にも学びがある本」と反響を呼んでいます。

平和な世の中にするために研究する
「世界の現状から考え、日本が侵略されない国であるために軍備は必須だが、立場を超えて理解し合う努力と対話が一番大事」と話す小泉さん。

「人間が起こす戦争。止められるのも人間」と言い「世界の平和を願う日本国憲法の前文のような社会に向かうのが理想」と、戦争を人が克服できる日を目指し、軍事研究を続けています。