市川市新浜の行徳湿地(行徳鳥獣保護区、広さ56ヘクタール)は日本最大級のカワウ繁殖地。周辺では、ふんによる環境劣化、悪臭だけでなく、魚類の食害などが深刻化しています。
公開 2026/04/08(最終更新 2026/04/07)
8年間で4倍の約1万4千羽に
県自然保護課によると、今まで行徳湿地のカワウが巣作りできないよう、周囲の樹木200本以上を伐採整枝してきました。
しかし、県調査で2016年に約3000羽だったカワウは、8年後の24年には約4倍の13843羽に激増し、環境への影響が心配されています。

ドライアイスで巣の卵を冷却
この冬、環境省、水産庁と千葉県など関東近郊の11都県からなる関東カワウ広域協議会(以下、カワウ協)は、カワウの繁殖抑制試験を行いました。

カワウは春秋の年2回、4、5個産卵し繁殖します。
この増殖システムを一定程度抑制するため、カワウ協が試験的に行ったのがドライアイス作戦。
巣の中の卵にペレット状ドライアイスを振りかけ、卵がかえらないように冷却するものです。
昨年12月16日に69巣147個、今年1月8日には394巣に投入、1014個の卵を冷却しました。
市川市自然環境課の担当者は「市川市はすぐ近くにいる生き物たちと共生する自然豊かな街づくりを目指している」と試験に理解を示しています。

県の担当者も「今回の試験の取り組みなどを通じて、引き続きカワウの適正な管理に努めたい」としています。
春の結果が注目されます。
(取材・執筆/マット)
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