
広めたい! 乳がんの知識と検診の大切さ【ちいき新聞にできること】
弊紙がピンクリボン運動応援号を始めて、10年目を迎えました。
当初から変わらず、乳がんの知識と検診の大切さを広めたい、という思いでお届けしています。
公開 2019/10/08

女性の人生をサポートしたい
『ちいき新聞』でピンクリボン運動応援号が始まったきっかけは、一人の社員の声でした。
『ちいき新聞』なら、より多くの人に「乳がん」について考えるきっかけをつくれるのではないか、という思いで発行を始めました。
何よりも大事なのは「検診」を受けることです。
『ちいき新聞』読者世代には子育てをしている人も多く、自分のことは後回しになりがち。
「気付いたら何年も検診を受けていない…」そんな現実を打破したい思いで、検診の大切さを訴え続けています。
この9年間、乳がんを経験した多くの読者の皆さんにご協力いただき、その人、一人一人の乳がんをご紹介してきました。
また、2015年には女優の音無美紀子さん、16年には同じく女優の生稲晃子さんにも、ご自身の乳がんの経験について語っていただきました。
私たち『ちいき新聞』が一貫して大事にしているのは、「もし乳がんになっても、その人が、その人らしく生きられる」こと、そしてそのためのサポートをしたい。
そこで、治療にかかるお金や、仕事との両立をどうしていくかなど、さまざまな角度から乳がんについて考え、お届けしてきました。
また、もっと気軽に検診を受けられたら、との思いから、イベントも開催。ショッピングモールなどに検診車を呼び、多くの人が検診を受けられる機会を設けています。
これからも『ちいき新聞』はピンクリボン運動応援活動を続けていきます。
【1号目】2010年10月8日発行
初年度から読者などの協力を得て、早期発見のためにセルフチェックと検診の大切さをお伝え。
「多くの命、乳房が救われることを願います」という一文で最後は締めくくられています。これは今も変わらず私たちが思い続けていることです。
「初めての『乳がん検診』」では、記者が体験取材。マンモグラフィーとエコーを体験しています。
男性の乳がんについての記事も。男性にもある乳腺のしこりが、一部がん化することへの注意を促しています。
「ちいき新聞」をきっかけに早期発見
2011年10月14日号の「ちいき新聞」。
川本さんは同号をきっかけに乳がんの早期発見をすることができました。
私は2011年の10月6日に、乳がん検診を受け、しこりがあるといわれました。
でも後日のマンモグラフィー検査結果では「異常なし」。
それまでの私なら、きっと「あぁよかった」と帰るところでしたが、配布された『ちいき新聞』でちょうどピンクリボン運動の記事を読んでいました。
専門医が「マンモグラフィーだけでは乳がんは見つけづらい。乳腺密度に左右されないエコー検診を併用すれば早期の段階でほぼ乳がんを発見できます」と話すのを読んだので、絶対にエコー検査を受けたいと訴え、その結果で細胞診も受けて、結局乳がんと診断されたのです。
その後適切な治療を受け、現在は経過観察中です。
あのときに『ちいき新聞』を読んでいなければ、「異常なし」を信じて年月が経過し、危うい状況に陥っていたかもしれません。
私たちも正しい知識を身に付けておかなければいけないと、心から思いました。