華やかな檜舞台で躍動するアスリートの周りには、選び抜かれた「製品」があります。優れた品質で世界に認められた3社、世界規模の大会を支える地元企業を訪ねました。

公開 2020/01/08

編集部

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千葉・埼玉県在住の編集メンバーが、地域に密着して取材・執筆・編集しています。明日が楽しくなる“千葉・茨城情報”をお届けします!!

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高品質の卓球台。国際大会や日本選手権の公式台に(三英/千葉県流山市)

三英卓球台

1957年、前身となる材木店が卓球台の製造を開始。積層構造の反りにくい天板「スーパープライコア天板」を開発しました。天板の色を青に変えたのも、大舞台にふさわしい「ショーコートテーブル」を作ったのも三英。高品質にアイデアがプラスされた卓球台は、国際大会、世界卓球選手権、全日本選手権、Tリーグなど、さまざまな大会で公式卓球台として採用されています。

株式会社三英
住所/千葉県流山市おおたかの森北1-8-6
ホームページ/http://www.sanei-net.co.jp/
年間約1万4千台製造。シェア75%と業界のトップランナー。アフリカで卓球を通じた支援活動も行っています。

競技用車いす。パラリンピックのメダル計122個獲得に貢献(OXエンジニアリング/千葉県千葉市若葉区)

OX車いす

1993年から競技用車いすの生産を開始、OX製品は96年のアトランタ大会以来多くのアスリートの足となり、コートやトラックを駆け回ってきました。男子テニスでグランドスラムを達成した国枝慎吾選手も愛用。オーダーメードで、OX担当者が細かく選手の要望をヒアリングし、丁寧なやりとりを経て完成!「使う人が納得する製品を作るのが使命」とのことです。

株式会社オーエックスエンジニアリング(OX)
住所/千葉県千葉市若葉区中田町2186-1
ホームページ/http://www.oxgroup.co.jp/
主力商品は通勤通学などで使う日常用車いす。競技用作成で培った技術が日常用にも生かされています。

国際競技会で、メダリストに選ばれる投てき用具(ニシ・スポーツ/東京都江東区)

ニシスポーツ投てき

1951年創業以来、陸上競技用器具専門メーカーとして、現在日本の陸上競技用器具の約80%を製造販売しています。企業の信条は「すべてはアスリートのために」。投てき用具は87年から国際大会で公式採用され、99年に国際陸上競技連盟の承認器具に認定されています。ハンマー投げの室伏広治選手も世界の大舞台で使用していました。

株式会社ニシ・スポーツ
住所/東京都江東区新砂3-1-18(本社)
ホームページ/http://www.nishi.com/
船橋市豊富にある工場では、投てき用具の他に、円盤・ハンマー投げ用の囲いなども製造しています。