
【私のちいき愛Vol.6】タレント・井森美幸さん「ふるさと」が私の原点で、味方です
バラエティー番組に引っ張りだこ、特に「県民」「地方」などがキーワードの番組には欠かせない存在の井森美幸さん。
いつも明るく、屈託のないキャラクターで愛されています。
今年で芸能生活35周年、あらためて井森さんの「群馬愛」を聞きました。
公開 2020/01/17

育ててくれた「ふるさと」が私の原点で、味方です
小さな田舎町でも知名度は全国区
下仁田町は、山と川の自然豊かな田舎町です。
昔懐かしい日本の原風景が残っていて、春夏秋冬をしっかり感じられる所です。
夏は川で泳いで、山でカブトムシやクワガタを捕まえて、冬は軒先のつららを折ってペロッとなめたりして(笑)、そんなふうに自然と遊んで育ちました。
以前、友人を下仁田に連れて行ったら「星空がプラネタリウムみたい」って驚かれました。
田舎があるってぜいたくなことなんだなって、大人になって特に思います。
小さな町ですが特産のネギとこんにゃくが有名なので、全国で名前が知られているのが自慢です。
昔から「下仁田の出身です」って言うと「ああ、ネギとこんにゃくの」と結構言われます。本当においしいですからね〜。
下仁田のこんにゃくを食べたらもう、よそのは食べられないし、下仁田ネギは太くて白い部分は短いけれど、緑の部分も煮込むととろ〜っとして、おいしいんですよ。
それと、下仁田は「カツ丼」も絶品! 卵でとじない、しょうゆダレのあっさり味。
各店で特徴があって、これは町内のお店でしか食べられないから、行ってみてほしいですね。
何事もまずは挑戦! 「田舎者」は誇りです
高校生の時に、何気なくホリプロタレントスカウトキャラバンに応募したんですね。
「芸能人になりたい、なれる」とか全く考えてなくて、「将来は高崎か前橋で就職する」って思ってました。
だから、いまだに自分が芸能界に向いているか分からないんですよ(笑)。
なので、仕事に対して「食わず嫌いは良くない」という姿勢で向き合うことを大事にしています。
やってみて、向いてなかった、結果が出なかったと分かれば踏ん切りがつく。
挑戦することで可能性が生まれたり、発見できることもあったりするから。
そして日々の暮らしの中で今も昔も変わることなく、自分の原点であるふるさとに誇りを持っています。
デビュー当時から田舎者だということを恥ずかしいと思ったことがなくて、むしろそのことで先輩方や周囲の方々に親切にしていただけましたし、あの田舎で育っていなければこの番組に参加することがなかった、この人と出会えなかったと思うことばかり。
ふるさとがあるから今の自分がある。
ふるさとは味方にもなっているのだと改めて感じますね。
本当に感謝しています。
明るく元気に恩返し 夢は「群馬フェス」!
年齢を重ねるにつれて、そのふるさとに恩返ししたいという思いが強くなりましたね。
一緒に「ぐんま大使」をさせてもらっている秀ちゃん(中山秀征さん)とも、「群馬フェス」みたいな大きなイベントをやりたいねって話しているんですよ。
県出身のタレントやアーティスト、芸人さん、文化人もスポーツ選手も大集合で、群馬のおいしいものを食べたり買ったりできるような。
他県から若い人が来たくなるイベントがいいですね(笑)。
これからも私にできることは群馬の魅力をたくさん伝えて、多くの観光客の方に足を運んでもらうことだと思うので、私らしく、明るく元気に応援していきたいです。
群馬県の聖火リレーPRランナーに
東京2020オリンピック聖火リレーの群馬県PRランナーに選ばれた井森さん。
「このような機会に恵まれ、うれしく感じております。選手皆さんの躍動した姿、日本の元気な未来、世界中の幸せを願い、走らせていただきたく思っております」とコメントを発表しました
井森 美幸(いもり・みゆき)
1968年10月26日生まれ。群馬県出身。
1984年第9回ホリプロタレントスカウトキャラバンでグランプリを受賞し、翌年「瞳の誓い」で歌手デビュー。
同じく群馬県出身のタレント、中山秀征とともに2008年から「ぐんま大使」に就任。2020年群馬県の聖火ランナーに選出。