今年も旬がやってきた!「新松戸レモン」

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▲太陽の光をたっぷり浴びて育ったレモン

瀬戸内などの温暖な地域で栽培されることの多いレモンだが、実は新松戸でも栽培されています。

4年前から販売が開始された「新松戸レモン」は、松戸の新たな特産品として注目されています。

公開 2020/11/30(最終更新 2020/11/27)

ちいき新聞ライター

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「瀬戸際レモン」に試行錯誤

新松戸駅から徒歩15分ほどの場所にある「鵜殿シトラスファーム」。

以前は野菜や花を生産していたが、「新松戸の住宅地で栽培ができて、かつ周りの農家が育てていないものを」と、2013年から本格的にレモンの栽培を始めました。

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▲生産者の鵜殿さん兄弟

鵜殿さんは最初、この土地に合ったレモンを探すため、さまざまな品種のレモンを実験的に栽培したといいます。

その結果、「マイヤーレモン」という寒さに比較的強い品種を育てることに成功し、現在は年間で約10トンものマイヤーレモンを生産しています。

このレモンを栽培し始めた当初は、木の幹が凍って枯死してしまったり、複数箇所ある農地での栽培は、その農地ごとに生育環境が異なるため苦労したそうです。

また、周りにレモンを育てる農家がいなかったため、「日々、経験と学習を繰り返し、試行錯誤しながら育てています」と鵜殿さん。

そんなギリギリの環境下で育つレモンは、瀬戸内レモンならぬ「瀬戸際レモンです」と笑顔で話します。

「新松戸レモン」その楽しみ方は無限大

「鵜殿シトラスファーム」では、2016年からレモンの販売を開始し、2018年には、新松戸に直売所「MONPE」をオープンしました。

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▲「MONPE」の店頭には旬の柑橘類がズラリと並ぶ

9月上旬~2月の時期になると、主力のマイヤーレモンや、時期によってはライムやブラッドオレンジなどが店先に並び、地元の人をはじめ、遠方からも多くの客が訪れます。

鵜殿さんの作るレモンは、全体の4割が農薬不使用、6割が低農薬栽培でワックスや防腐剤が使用されていません。

皮ごと安心して食べられるので、洋菓子店や居酒屋などのお店でも愛用されています。

「MONPE」以外にも、市内外のショッピングセンターや各地で開催されるマルシェなどにも出店しています。

「新松戸レモン」は、爽やかな酸味とほのかな甘みが特徴。

レモンを使って、レモンスカッシュやジャムにして楽しむ人、中にはレモンをこうじに漬け、レモン甘酒にする人も。

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▲レモンスカッシュは爽やか!

「いろいろな用途で楽しんでほしいです」と鵜殿さん。

今後は、新しい品種「リノカ」の栽培にも挑戦するそうです。

(取材・執筆/ゆ~)

直売所「MONPE

住所/松戸市新松戸6-16

営業時間/午前10時~午後5時(月曜定休※月曜日が祝日の場合は翌火曜日が定休)

※営業期間は2月下旬頃までだが、レモンがなくなり次第販売終了

問い合わせ/090-4955-4543 鵜殿