この秋、千葉の米の新品種「粒すけ」がデビューしました。
大粒で、どんな料理にも合う食感が特徴。
「ふさおとめ」「ふさこがね」に続く、千葉県のオリジナル品種です。
開発に13年。大粒で程よい粘りと弾力
「粒すけ」は、千葉県が13年かけて開発した米の新品種。
大粒で、炊き上がりは白く光沢があり、程よい粘りと弾力ある食感が特徴です。
しっかりおいしいのにでしゃばらないので、和食、洋食、中華など、どんな料理にも合うといいます。
千葉県の主食用米の新品種は、2006年の「ふさこがね」以来。
「コシヒカリ」を母、「ふさおとめ」の子である「佐系1181」を父として人工交配しました。
その結果生まれた4000種類の候補から選ばれたのが「粒すけ」です。
高齢化、人手不足を助ける新品種
千葉県は東日本一の早場米(早い時期に収穫できる米)の産地。
例年8月中旬から9月中旬ごろまでが収穫時期です。
初めに収穫を迎えるのが「ふさおとめ」、次が「ふさこがね」、最後が「コシヒカリ」と「粒すけ」。
生産者は収穫時期が異なる米を複数品種栽培することにより、作業を分散することができます。
分散すれば、より少ない人手での生産が可能となります。
「粒すけ」は、長雨や強風で倒れやすい「コシヒカリ」に代わる、オリジナル品種を求める声から開発が始まりました。
茎が短く、長雨や強風で倒れにくいことから作業が楽になり、収穫量が増えることが期待されています。
高齢化や大規模化が進む農家にとっては待望の新品種です。
▲(左)倒れてしまったコシヒカリ、(右)粒すけは茎が短く倒れにくい
チーバくんが目印。スーパー、直売所で
チーバくんを使った「粒すけ」の広告を目にした人は多いはず。
「粒すけ」は、スーパーや直売所ほかで販売中です。
今年の販売量はまだ多くありませんが、今後は千葉県内でのシェアの拡大が期待されています。
特設ホームページでは、どんな料理にも合う「粒すけ」の特徴をいかしたレシピを公開しています。
適度な粘りと存在感ある歯応えで、開発担当者も食味に自信。
ぜひ味わってみてはいかがでしょう。(取材・執筆/倫)
▲Gop風ナシゴレン 自家製サンバル添え1,200円(税別)※なくなり次第提供終了
▲無添加 The rice ~ザ・ライス~850円(税別) ※なくなり次第提供終了
問い合わせ
■販売について/ 043ー223ー3085
千葉県農林水産部流通販売課
■開発について/ 0478ー56ー0002
千葉県農林総合研究センター水田利用研究室