成田市場は、千葉県北総地域唯一の公設市場。
一般の方でもお買い物を楽しむことができるスポットです。
今回、編集部メンバーが「成田市場」をご案内♪
おすすめ食堂のランチ情報から、お買い物の楽しみ方まで徹底解説します!
▼ 成田市場ってどんなところ?
▼ 成田市場の営業時間をチェック!
▼ 第2・第4土曜日は成田市場のイベントデー
▼ 成田市場の水産棟へ行ってみよう
▼ 野菜や果実などは青果棟へ
▼ 関連食品棟はお土産やギフト探しにもおすすめ
▼ 成田市場のランチは海鮮丼がおいしい「食堂かねまつ」へ
▼ 【成田市場の移転は2021年度】日本の生鮮農水産物を世界へ
▼ まとめ
■YouTubeでもご覧いただけます
成田市場ってどんなところ?
そもそも成田市場ってどんなところなのでしょうか? 今回、成田市場を管理している成田市役所の出口さんと、株式会社成田総合流通センターの大島さんにお聞きしました。
成田市場は生活に欠かせない食料品などを全国各地から集荷して販売しています
成田市役所が施設管理を行う「成田市公設地方卸売市場」では、魚介類などを扱う水産物部と、野菜や果実などを扱う青果部があり、事業者が卸売業務を行っています。
水産物部と青果部では、全国各地の生産者から新鮮な商品を集め、商品のパッケージ化や小分けなどを行い、スーパーや飲食店などの小売店のニーズに合わせて販売しています。
商品は、生産者から市場へ。そして、小売店や飲食店など経由して、皆さんのところへ届けられています。
株式会社成田総合流通センターが施設管理を行う「関連食品棟」では、業務用の加工食品や精肉や調味料などがあります。他にも、食に関して必要な物品や包装資材など、さまざまな品物を取り扱っています。
「サービス棟」には、飲食店や事務所などが入っています。
これらの公設と民間の施設が一体となって、成田市場を構成しているのです。
成田市場の営業時間をチェック!
成田市場では、朝の5時30分からマグロの競りが行われ、水産物と青果物の卸売業務は、お昼前の11時頃には概ね終了します。
関連食品棟やサービス棟は、店舗によって営業時間が異なりますが、関連食品棟内の店舗は午前6時ごろから11時過ぎごろまで、サービス棟の飲食店は午後1時ごろまでの営業となります。
第2・第4土曜日は成田市場のイベントデー
成田市場は、第2土曜日と第4土曜日にイベントを開催しています。
※イベントデー以外の日もお買い物は楽しめます
第2土曜日のイベント「うきうきイベントデー」
時間:午前8時~午前11時
内容:関連食品棟内イベント広場での即売市、スタンプラリー、フリーマーケットなど
第4土曜日のイベント「市場わくわく感謝デー」
時間:午前8時~午前11時
内容:水産物・青果・関連食品の即売市、フリーマーケットなど
※新型コロナウイルス感染症の影響などにより、イベントは変更、中止となる場合があります。詳細はホームページでご確認ください。
成田市場の水産棟へ行ってみよう
▲平日朝7時の様子
成田市場には、千葉県沖をはじめ、全国各地から水産物が集まります。また、成田国際空港の利便性を生かして世界各国の魚も。
▲「(株)新場水産」にて
市場が初めての方は戸惑うかもしれませんが、なんと商品に値札がありません。
商品に値札がない理由はさまざまあり、鮮魚の品質や仕入れの状況で違ったり、箱売りの量によって違ったりと、その時々の状況によるためだそうです。
お店の人に「これはおいくらですか?」「こっちは?」と、聞きにくいですが、遠慮はいりません。お店の人は、聞かれるのを待っているそうなので積極的に声をかけてみましょう!
▲「小古間」にて
水産物は、目利きのプロが厳選した新鮮なものです。
▲「(有)成田ヤマニ」にて
寿司屋、レストラン、旅館などに卸している「ウニ」や「カキ」などの水産物。
市場ならではの品質と鮮度が保たれており、味は絶品です!
▲「(株)丸六」にて
この年末年始は外出を控える方も多く、「おうちで贅沢」する傾向にあります。
成田市場は、そんな年末年始の買い出しにもおすすめです。
▲「(株)魚がし拓海」にて
タラバガニ~!
これは、食卓を豪華にしてくれますね。
▲「新場鮪 正斗水産」にて
ちょうど冷凍マグロを解体する場面に遭遇!
お邪魔にならないところで、少し見させていただきました。
マグロの切身がパックで売られているお店もありました。
▲「(株)はしもとや」にて
他にも、水産棟にはマグロ専門店など、23社ほど(令和2年12月現在)の業者が入っています。
ぜひ、巡ってみてくださいね。
野菜や果実などは青果棟へ
青果棟には、新鮮な地元の野菜を中心に、日本各地だけでなく、世界中からの農産物が集まります。
青果棟の駐車場側には、箱売りしている段ボールが山積み!
奥の方へ歩いていくと、小売りもしていました。
▲「(有)山仁青果」にて
その日の仕入れの状況によって、価格が異なります。
ワサビもありました! これは珍しいですね。
山盛りの新鮮なセリを発見。
もちろん、果物の種類も豊富です。
関連食品棟はお土産やギフト探しにもおすすめ
関連食品棟は、精肉、業務用の加工食品、茶、海苔、水産加工品の他、包装資材などの食品営業関連用品や生花などがあります。日持ちする食材が多く、ギフトや手土産にもおすすめです。
▲「牧野食品(株)」にて(漬物・珍味・佃煮等)
牧野食品株式会社は、レストランや料亭などに卸している漬物屋さんです。一般の店では見かけないような珍しい品が数多くあり、業者さん御用達のお店です。
漬物や佃煮など、日持ちがするものは正月におすすめ。また、栗きんとん作りに欠かせない栗の甘露煮もありました。
▲「丸新」にて(お茶・海苔)
雑煮や磯辺焼きなど、正月料理で大活躍する海苔。丸新では、おにぎり用・寿司用から、味付け・焼きのりまで、さまざまな種類の海苔を扱っています。「寿司はね」の海苔は店主おすすめ。寿司だけでなくおにぎりに巻いても美味なのだそうです。
▲「さつま屋」にて(かつおぶし・乾物)
さつま屋は、かつお節の生産量が日本一の鹿児島県へ買い付けに行っているお店です。目利きのプロが厳選したかつお節は、料理人からも喜ばれているそうです。かつお節削り器も販売しているため、おうちで削りたての香りと味が楽しめます。
他にも、するめいか、煮干し、北海道の日高や釧路産の昆布、ヒレ酒におすすめの「エイヒレ」、オリジナルの松前漬セットなどがあります。
▲「本宮商店」(包装雑貨・イベント用容器等・業務用など)
本宮商店は、テイクアウト用の弁当容器から、ラップ、洗剤などの衛生用品まで、幅広く揃う雑貨屋さんです。画像の右上にあるオーロラのお弁当用カップに一目惚れして、1つ購入しました!
▲「(有)ジョウシン」(練製品・干魚・魚卵・珍味)
有限会社ジョウシンでは、おせち料理に欠かせない数の子を発見! 他にも、おでんにおすすめの練製品や佃煮、塩辛、いくらなどを扱っています。おいしそうな餃子もありましたよ。
酢だこは、足1本から購入できます。
▲「鮒忠」(鶏肉・冷凍加工品)の若どり
鮒忠のおすすめは、もものから揚げ(1キロ)や、ローストレッグ(5本入)。味が付いているので、温めるだけでOKと調理が簡単。忙しい主婦の味方ですね。市場で特売品を見つけたらこれは買いです!
焼き鳥も冷凍で扱っており、イベント主催者さんなどが仕入れにくるそうです。もちろん、一般の方も購入できるので、BBQや焼き鳥パーティーの時に購入してみては。
▲「チェリーフーズ」にて(業務用食材・調味料・業務用ケーキ・業務用アイス、ポップコーン・綿菓子材料など)
チェリーフーズは、イベント主催者の方におすすめのお店。綿あめ、かき氷、イベントで使用する商品を数多く扱っています。ポップコーンマシーンの貸し出しもあります。業務用サイズのソース、ドレッシング、ラー油や、海草、ひじき、落花生など地元の食材も数多く取り扱っています。
▲「宇治茶園」にて(お茶・海苔)※2020年12月末で営業終了
京都のお茶や海苔を数多く扱っています。宇治茶園は12月末までの営業のため、今は売り切りセール中です。長い歴史を閉じる前に、ぜひ一度足を運んでほしいお店です。急須や茶筒も販売していました。
▲「隅田畜産」にて(豚肉・牛肉・自家製チャーシュー)
隅田畜産では、第4土曜のイベントデーに、千葉県産の豚肉を使った手作りチャーシューを販売しています。仕込みはなんと1カ月前から! いつも行列ができる人気商品だそうです。歳末大感謝祭でも販売されますので、お楽しみに♪
他にも、地鶏の日向鶏や黒毛和牛など、さまざまなお肉を扱っています。和牛は、必要な量を、すき焼き、ステーキ、焼肉などの用途に合った大きさにカットしてくれます。
▲「(有)セイワミート」(豚肉・牛肉・鶏肉 )
有限会社セイワミートも、お客様のご要望に応じて肉をカットしてくれます。店主いわく全部おすすめ! ハムやベーコンの切り落とし(300円)も自家製で販売しています。
▲「(株)成田萬味」にて(業務用食材・お菓子・酒・調味料等)
株式会社成田萬味の営業時間は、午後3時までと他店より長め。業務用の酒、小麦粉やパン粉、パスタ、マカロニ、ふりかけなど、どれもビッグサイズで販売しているお店です。
珍しい商品も多く、見ているだけでも楽しくなります! みそや卵、納豆や豆腐など、毎日使う食料品も購入できます。
壁一面が冷凍食品コーナーです。枝豆や落花生などの野菜や、餃子など焼くだけのもの、コロッケやイカリングなど揚げるだけのもの、カニやエビやムール貝など品ぞろえが抜群です。
昔懐かしの駄菓子に、思わず大人も足を止めてしまうのでは。もう、箱買いも夢ではありませんね。
▲「フラワーバスケット」にて
切花から苗までが揃う花屋さん「フラワーバスケット」には、イチゴの苗もありました。花が咲いたら、綿棒などで受粉させると実がなります。自分だけのイチゴを育てるなんて、おうち時間が豊かになりそうですね。
こちらは、フラワーデザイナー・小松弥生さんが主宰する花屋。フラワーレッスンも行っており、初心者からプロを目指す方まで対応しています。
成田市場のランチは海鮮丼がおいしい「食堂かねまつ」へ
飲食店が並ぶ「サービス棟」には、寿司屋、蕎麦屋、定食屋などがあります。どの店も、市場の新鮮な食材を使った料理が堪能できます。
今回編集スタッフは、海鮮丼が食べたくて和食料理店の「食堂かねまつ」にお邪魔しました。
お店へ入ってみると、メニューがズラリ! どれもおすすめとのことで、迷ってしまいました。
腹ペコの編集スタッフたち(3人)は、悩みに悩んだ末、大ネタ海鮮丼と特上穴子天丼、そして食堂かねまつの人気メニュー、日替り定食を注文しました。
大ネタ海鮮丼
▲大ネタ海鮮丼 1,200円
大ネタ海鮮丼は、汁物、漬物付きで1,200円。午後になると品切れしてしまうことが多い人気メニューです。
食材の仕入れ状況によって、ネタの種類は変わります。今回は、マグロ、寒ブリ、イカ、甘エビ、とびっこが入っていました。
海鮮丼のネタが大きくて、プリプリ。旬の寒ブリが最高においしかったです。また、イカの食感も柔らかい…そして甘い! 海鮮丼は見た目が豪華なだけでなく、味も抜群です。
食堂かねまつの海鮮丼メニューは、マグロ漬け丼(1,200円)、マグロイクラ丼(1,200円)など、他にも食べてみたいメニューが盛りだくさんでした。
特上穴子天丼
▲特上穴子天丼(2本入り) 1,200円
特上の穴子が2本入った贅沢な天丼です。こちらも、汁物、漬物付きで1,200円です。穴子がどんぶりからはみ出て、インパクトがあります。
「市場で天丼?」って思った人いませんか? 実は海鮮丼を食べるつもりだった筆者が、悩んだ末に注文したメニューが、特上の穴子天丼なのです! ぜひ食べてほしい一品です。
穴子はふわっふわ。衣もサクッとして、中は熱々。あぁ、思い出しただけでよだれが…。甘いタレが絡んで、美味でした。ボリュームがあり大満足です。
日替り定食
▲日替り定食 800円
食堂かねまつの一番人気のメニューが、「日替り定食」。汁物付きで800円です。
日替りメニューの内容は、毎日仕入れの状況によって異なります。この日は、刺身3種盛り(寒ブリ・マグロ・イカ)、オムレツ、春巻きでした。
日替りとは別に、本日のおすすめメニュー(1,200円)もあります。こちらも、その日の仕入れの状況によって内容が異なる人気メニューです。
【成田市場の移転は2021年度】日本の生鮮農水産物を世界へ
40年以上にわたり 地域の食を支えてきた成田市公設地方卸売市場は2021年度、商品の集荷から輸出手続きまでを一貫して行うことができる日本初の卸売市場として生まれ変わります!
移転先は、成田国際空港の入り口まで約3kmの場所。高速道路のインターチェンジからも近く、物流に最適な立地です。
新生成田市場は、国内外の観光客を対象とした集客施設棟を配置する予定で、成田空港を見渡すことができる展望デッキも誕生します。
まとめ
・2020年12月26日(土)~29日(火)まで「歳末大感謝祭」開催
・イベントデー以外の日でもお買い物は楽しめる
・水産棟→青果棟→関連食品棟→ランチの順番がおすすめ
・飲食店の営業時間は午後1時ごろまで
・駐車場は十分にある
・まとめ買いするなら冷蔵庫、冷凍庫の整理が必須
おうちパーティーや年末年始の買い出しに「成田市場」がおすすめ。お正月の準備だけでなく、普段の食料品など何でもそろいます。冷蔵庫と冷凍庫のスペースは確保してからおでかけしましょう!
そして、お買い物のあとは食堂でランチを。市場の食材を使った料理はどれも絶品です。
新型コロナウイルス感染拡大防止に伴う外出・営業自粛の影響で、レストランや寿司屋、旅館やホテルなどに生鮮農水産物が売れず、市場も苦しい状況が続いています。
そんな市場の応援も兼ね、おうち時間の食卓に成田市場の新鮮食材を取り入れてみてはいかがでしょうか。
成田市場
住所/千葉県成田市飯仲45
営業時間/午前5時~午前11時(店舗により異なります)
定休日/日・祝日・水曜(不定休)
※12月31日(木)~2021年1月4日(月)休市
駐車場/1,000台(無料)
お問い合せ/ 0476-24-1224
■成田市場振興協議会