稲荷台1号墳という円墳の埋葬施設から出土した「王賜銘鉄剣」は、金色の文字が輝く市原歴史博物館の象徴的な展示物です。
公開 2026/05/25(最終更新 2026/05/20)
金象嵌が明かした鉄剣の真価
市原市稲荷台1号墳から出土した「王賜銘鉄剣(おうしめいてっけん)」は、古墳時代中期を代表する貴重な副葬品です。
銘文はこれまで銀象嵌と考えられてきましたが、近年の分析により金象嵌(きんぞうがん)であることが分かり、その価値はさらに高まりました。

「王から賜った剣」であることを示す銘文は、市原の有力者とヤマト王権との関係を物語る重要な手がかりとして注目を集めています。
こうした成果を受け、「王賜銘鉄剣」の重要文化財への指定が決まりました。
重要文化財指定と速報展の開催
この鉄剣は1977年に発掘されましたが、当初はその価値が十分には分かっていませんでした。
ところが1987年、X線調査を行ったことで剣身に文字が刻まれていることが判明し、大きな発見となりました。
その後、保存処理と研究が進められ、学術的にも重要な資料として評価された結果、これに附(つけたり)として133点の関連遺物を加え、まとめて重要文化財に指定されることが決まりました。

これを記念し、市原歴史博物館では速報展「王賜銘鉄剣いちはらが誇る至宝」が開催されています。
会場では「王賜銘鉄剣」に加え、附指定の関連遺物も展示され、出土当時の様子や背景をより立体的に知ることができます。


さらに解説や体験イベントもあり、子どもから大人まで楽しく学ぶことができます。
(取材・執筆/案山子)
日時/~7月12日(日)午前9時~午後5時(最終入場午後4時半)
場所/市原歴史博物館
住所/千葉県市原市能満1489
料金/一般300円、高校生200円、団体(20人以上)100円引き
休館日/月曜日(祝日の場合は翌平日)
問い合わせ
電話番号/0436-41-9344 同館
ホームページ/https://www.imuseum.jp/index.html