「流山で恋が実るかも?!」
流山市には、地域住民から恋愛スポットとして親しまれている場所があります。
恋愛が成就している人も、これからの人も、幸せを願ってみては。
公開 2021/02/05(最終更新 2022/02/28)

ハートのつり革と幸せの谷行きの切符

2018年にデビューした流鉄流山線「さくら号」には、白や赤の丸いつり革に交じり、各車両に一つだけピンク色のハートのつり革があります。
「車体もピンクなのでピンク色のハートのつり革があったらかわいいと思って提案しました。見つけた人が幸せになれたら」と流鉄の松本浩美さん。

同線には、幸せの谷と書く「幸谷駅」もあり、平和を連想させる平和台駅から幸谷駅行きの切符も人気とか。
さくら号に乗って、幸せの谷へ行ってみよう。

美男美女カップルにあやかり愛を誓う
流山駅から5分ほどの所にある閻魔堂(流山市流山2-116)には、義賊・金子市之丞(いちのじょう)と恋人の遊女・三千歳(みちとせ)という美男美女の恋人同士の墓が仲良く並び、地域住民から恋愛スポットとして親しまれています。

子どもの頃に家が傾いた影響だろうか、金子市之丞は豪商相手に盗みを働き、貧乏人にお金を配って歩いた庶民のヒーローと地元では伝わっています。
捕まり処刑された後は「金市さま」と慕っていた村人に引き取られ、この閻魔堂に葬られたといいます。
二人の名が広く知られるようになったのは、歌舞伎がきっかけ。
1881(明治14)年、市之丞と三千歳をはじめ6人の盗賊が登場する「天保六花撰(てんぽうろっかせん)」を基に書き下ろした「天衣紛上野初花(くもにまごううえののはつはな)」を、九代目市川団十郎や五代目尾上菊五郎らが演じ大ヒット。
歌舞伎ファンや地元の人が供養墓として三千歳の墓を市之丞の墓の隣に建てたといわれています。
墓の向かいには、2017(平成29)年に流山市有形文化財に指定された木造閻魔王坐像も鎮座しています。

「嘘をつくと舌を抜く」といわれる閻魔様の前で、正真正銘の愛を誓ってみては。
(取材・執筆/琉)
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