
印西市立印旛歴史民俗資料館は、印旛の昔の暮らしが分かる民具・古墳時代の出土品など展示
多くの民具や、古墳時代の出土品などが展示されている資料館。
印旛地区の庶民の生活を知ることができます。
▲民具が並ぶ展示室
公開 2021/03/05(最終更新 2021/03/03)

旧印旛村時代に開館した資料館
旧印西市立宗像小学校の隣にある印旛歴史民俗資料館。
コロナ禍にあっても、混雑を避け、安心して観覧できる環境です。
開館は1986(昭和61)年。
民俗関連の収蔵品は4300点に上り、そのうち300点ほどを随時入れ替えしながら展示しています。
入ってすぐのホールには、木下層の貝化石や、古墳時代の出土品が展示されています。
埴輪や土器、また出土時を模型の人骨でリアルに再現した石棺には驚かされます。
農業、漁業、養蚕。暮らしの民具が多数
▲漁業の道具
郷土資料が閲覧できる学習室前を通り、印旛沼の展示を見ながら、メインとなる展示室へ。
明治から昭和にかけての民具が多く並ぶ展示に、タイムスリップしたかのような感覚にとらわれます。
これらの多くは、1973(昭和48)年の宗像小学校開校100周年を記念して収集されたもので、散在している歴史的遺産を収集し、保存するとともに展示する場所として、資料館の建設が計画されたのだとか。
▲復元民家の説明をする館長の能勢さん
館長の能勢幸枝さんによると、この昭和48年頃という収集時期が良かったのだといいます。
高度経済成長によって生活様式が一新し、使われなくなった民具が集められたのですが、使われなくなってから日が浅かったために、状態が良いものが多かったといいます。
この他、現在の印旛沼公園にあった師戸城から出土した常滑の大壺(市指定有形文化財)、平岡鳥見神社の獅子舞(県指定無形民俗文化財)の旧獅子頭、板石塔婆(市指定有形文化財)なども展示。
▲平岡鳥見神社の獅子舞の旧獅子頭
「お年を召した人には古い生活を懐かしんでいただければと思いますし、若い人には初めての体験になると思います。ぜひ一度足を運んでいただけたら」と能勢さんは話します。(取材・執筆/倫)
印西市立印旛歴史民俗資料館
場所/印西市岩戸1742
開館時間/午前9時~午後5時
休館日/月曜、祝日(月曜が祝日の場合は次のもっとも早い平日)、年末年始、特別の事情により教育委員会が認めた日
入館料/無料
問い合わせ/ 0476-99-0002 同館