成田空港から車で20分ほどの千葉県多古町にある「大三川邸」は、築150年以上とも言われている古民家をフルリノベーションし、2021年の4月から1日1組限定の一棟貸し宿泊施設としてオープンしました。
豪農であった大三川家は、この地で農業を営み、苗字帯刀が許され、旧多古町の町長になったこともある由緒ある家柄だそうです。
気になるお部屋は? 露天風呂は? 宿泊施設として生まれ変わった「大三川邸」の全貌をご紹介します!
■動画はこちら(https://youtu.be/zq3MOO8kg7o YouTubeチャンネル「ちいき新聞TV」)
公開 2021/04/23(最終更新 2023/12/25)

目次
千葉県多古町ってどこ?
大三川邸のある千葉県多古町をご存知でしょうか? 千葉県のマスコットキャラクター「チーバくん」で例えると、ちょうど目と耳の間くらいの位置。
多古町は、「子育て世代が住みたい田舎部門」ランキング(宝島社『田舎暮らしの本』2021年2月号)で全国第8位に。千葉県内では1位に選ばれている地域です。
田園風景が広がり、四季折々の表情が楽しめる。そんな自然いっぱいの多古町に古民家リノベ宿「大三川邸」があります。
のんびりとした時間を過ごすことができる一方で、東京から車で約80分とアクセスも良いのが特徴です。
それでは、千葉県最大級規模の古民家「大三川邸」の中へ入ってみましょう!
古民家リノベ宿「大三川邸」チェックイン
古民家リノベ宿「大三川邸」はスタッフが常駐しておらず、チェックイン・チェックアウトは、タブレット端末にて行います。人との接触がないため、コロナ禍でも安心して利用できます。
・チェックアウト 11:00
大三川邸の利用可能な推奨人数は8名、駐車場は5台。また、施設には空調やWi-Fiが完備されており、研修やワーケーションの活用にも最適です。
【一棟貸しの大三川邸】エントランスからリビングへ
大三川邸のエントランスは、和モダンにリノベーションされていてオシャレな空間! 広々とした昔ながらの古民家の土間が、味わい深く感じられます。
靴を脱いで奥に進むと、リビングルームへ続きます。

大きいソファとテーブルがあるリビングルームは、開放感があり、ゆったりとくつろげます。庭に面した窓が大きく、室内は日当たり良好です。
大三川邸では、作務衣(子ども用サイズS・L、大人用サイズM・L)が用意されています。
「古き良き日本」が満喫できる古民家での和装スタイルは、さらに気分を盛り上げてくれそう!
【大三川邸】食堂とデリバリーメニュー
大三川邸の食堂です。食事は宿泊料金に含まれていないため、各自用意する必要がありますが、ここは農畜産物がおいしい多古町。
地域の飲食店と提携して、地元食材をふんだんに使った特別なメニューがデリバリーできます。デリバリーは、宿泊予約時にメニューを選択できます。
その中からいくつかご紹介します。

「多古町の特産が詰まった紫陽花御膳」には、千葉の三大銘柄の1つで、「おかずのいらない米」と言われている多古米コシヒカリや、全国屈指の生産量を誇る「粘りと独特の風味が特徴」の多古やまと芋など、多古町の特産品が多く使われています。
他にも、ブランド豚が楽しめる「元気豚生姜焼きとアジフライ御膳」や、地元食材と自家製のお惣菜で作られた子ども用の「身体にやさしいお子様御膳」などのメニューがあります。
夕食のお届け時間は18時ごろです。

また、朝食もデリバリーできます。お届け時間は7時30分ごろ。「地元人気パンの洋定食」の他にも、「地元野菜と焼き魚の和定食」があります。
大人時間におすすめ! 大三川邸で鉄板焼き
食堂のカウンター席には、鉄板が備え付けてあります。趣のあるオシャレな料理店に訪れたような雰囲気です。鉄板焼きの食材は持ち込んでもOK。
もちろん、デリバリーもあります。

鉄板焼きのデリバリーメニューは、千葉県産のブランド牛「みやざわ和牛」のヒレ肉、千葉県産厚切り豚ロース、九十九里産大粒ハマグリ、国産大粒ホタテ、地元で採れた新鮮野菜(なす、にんじん、ねぎ)、多古米の味噌焼きおにぎりです。
お届け時間は17時から18時ごろです。
大三川邸の寝室・ベッドルーム

大三川邸の寝室は、和洋折衷の大正ロマンを感じるモダンなベッドルームが2部屋あります。
ベッドマットレスは、シモンズ製で質の高い眠りと目覚めを提供しているメーカーブランドを使用しています。

こちらの寝室には、多古町を象徴する木として選ばれた町木「山茶花(さざんか)」があしらわれています。和モダンの洒落た雰囲気が部屋ごとに違うのもポイントの1つ。

リビングの隣にある和室では、布団を並べて敷くことができます。和室は2面が窓になっているため、渡り廊下を挟んで庭が見えます。鳥のさえずりや四季折々の自然がより身近に感じられる部屋です。
大三川邸の露天風呂・シャワールーム
大三川邸の露天風呂と、母屋にある風呂・シャワールームをそれぞれご紹介します。
大三川邸の露天風呂は、山の上!
大三川邸の露天風呂は山の上にあり、そこからは田園風景が一望できます。タイミングによっては、成田空港に離発着する飛行機が見えることもあるそうです。
露天風呂には、湯船に浸かれる専用着衣(男性用・女性用)も用意されています。大切な人と一緒に非日常のひとときが楽しめますよ!
大三川邸の周辺には民家があるため、夜や早朝の大きな音出しには注意が必要です。露天風呂の利用時間は、22時30分までとなっています。

母屋の風呂
こちらは、母屋のお風呂。浴室のドアを開けると、ヒノキのいい香りが漂っていました。大きな窓から光が差し込み気持ちいいですね! 窓からは、庭の木々が眺められます。
シャワールーム

大三川邸には、シャワールームが横並びで2つありました。シャワールームや洗面所が多いと、複数人で宿泊しても互いに気を使うことはありませんね。

大三川邸のテラスにハンモック! 母屋をぐるっと回ってみた
大三川邸の母屋のテラスには、ハンモック2台とガーデンテーブルセットが置いてあります。テラス席で本を読んだり、ゆらゆら揺れるハンモックでのんびりお昼寝をしたり。自分の時間を満喫できます。
母屋を時計回りに進んでいくと、子どもたちが喜びそうな木製のブランコを発見! 遊具としてだけでなく、大人のくつろぎスペースとしても活用できそう。
ちょうど北側には、BBQスペースが! 炭を希望する場合は、別途1,100円かかります。
北から東側へ向かうと、露天風呂に続く階段があり、そして母屋の入り口に戻ります。
庭の植木や、裏山の草花、自然が多く存在する大三川邸は、母屋を一周するだけでも多くの発見がありますよ!
離れの蔵には、シアタールーム
大三川邸の敷地内にある蔵には、天吊型プロジェクターが取り付けてあり、シアタールームとして使うことができる他、ヨガやダンス、ミーティングルームなどのスペースとして多目的に使うことができます。
蔵の一部の壁は、ホワイトボードのようになっていて、ペンで自由に描くことができます。この蔵をどのように活用するかは、自分たちのアイデア次第です!
【大三川邸】宿泊料金・予約・設備・アメニティ
大三川邸(一棟貸し)の宿泊料金と予約方法を紹介します。宿泊料金には、蔵・露天温泉の利用料が含まれます。※税込表示
宿泊料金
■1泊2日
定価12万1,000円 →オープン記念価格9万9,000円
■1泊2日(休祝前日)
定価14万3,000円 →オープン記念価格12万1,000円
■2泊3日
定価15万4,000円 →オープン記念価格12万1,000円
■2泊3日(休祝前日)
定価19万8,000円 →オープン記念価格16万5,000円
※オープン記念価格は、2021年6月30日までの宿泊限定(予約は6月24日まで)
予約方法
大三川邸の公式HPにアクセスして予約します。
■予約URL
https://www.chillnn.com/17786034093206
設備・アメニティ
■設備
専用バスルーム、シャワー、Wi-Fi、冷蔵庫、テレビ、エアコン、ドライヤー、湯沸かしポット、ウォシュレット
■アメニティ
歯ブラシ、くし、ひげ剃り、綿棒、スリッパ、基礎化粧品、浴衣、ハンドタオル、バスタオル、シャンプー、リンス、ボディーソープ、せっけん
【多古町】大三川邸周辺のおすすめ施設
大三川邸から車で10分の距離にある「あじさい遊歩道」と、「道の駅」を紹介します。大三川邸へ行く途中、もしくは帰り道で、ぜひ立ち寄ってほしいおすすめスポットです!
あじさい遊歩道
あじさい遊歩道は、世代を問わず楽しめるスポット。初夏には、約1万株のあじさいが、栗山川沿いの遊歩道を彩ります。また、春は桜や菜の花、秋はコスモスが咲くので、年間を通して季節の花が楽しめます。あじさいは、多古町の町花です。
あじさい遊歩道は少し歩くだけでも気持ちがいい! 栗山川を眺めたり、お散歩しているペットと戯れたり。あじさいはまだ咲いていない時期でしたが、川沿いにたくさんの株がありました。また、あじさいの季節に訪れたいです。
道の駅 多古 あじさい館
道の駅 多古 あじさい館内の「ふれあい市場」では、多古米や多古やまと芋をはじめとする多古町の農畜産物が販売されています。お土産物は、道の駅で揃いますよ!
お食事処の「キッチンTAKO」では多古米が味わえるメニューがあり、多古町の新鮮でおいしい料理が堪能できます。
大三川邸に向かう途中、キッチンTAKOでランチしました。栗山川やあじさい遊歩道を眺めながら食事ができるテラス席で、多古米を使ったご飯から、ブランド豚の「元気豚」まで多古の味を楽しみました。次は、季節ごとに変わる新作メニューも食べてみたい!
まとめ
・無人チェックインで、完全プライベートな空間
・コロナ禍でも安心して利用できる
・露天風呂は裏山の上で田園風景が一望できる
・宿泊料金に食事は含まれていない
・地元飲食店と連携したメニューがデリバリーできる
・飲食の持ち込み可
・BBQや鉄板焼きが楽しめる
古民家「大三川邸」は、多古町とマイナビ地域創生の再生事業によって生まれ変わりました。オープンまでの開設準備期間は、ANAエアポートサービスと業務委託契約を結び、成田空港で培った知見やノウハウを運営・サービスなどに活かしています。
多古町は成田空港からのアクセスも良く、観光や農畜産物に恵まれている一方で、宿泊施設がなかったそうです。この大三川邸の誕生によって、地域の魅力を最大限に活かしたいと発信しています。
田舎暮らしを懐かしみたい人も多い昨今、古民家宿が人気を集めています。田園風景が美しい多古町で、家族や仲間、大切な方と贅沢なひとときを楽しんではいかがでしょうか。食べ物も水も空気もおいしい千葉県の多古町へ、おでかけしてみてくださいね。
大三川邸
住所/千葉県多古町飯笹630-1
定員/推奨8名(一棟貸し)
設備/母屋、蔵(シアタールーム)、露天風呂
電話/ 0120-941-203
(運営会社:マイナビ地域創生)
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