市原市牛久商店街活性化事業の一環として、牛久商店会・牛久奉仕会が、千葉大学ベンチャーの株式会社ミライノラボと千葉大学生と連携し、「アート×広告」ののれんが制作されました。
公開 2021/05/25(最終更新 2021/05/24)

牛久商店街の活性化事業として
「いいのれんだねって、お客さんから声を掛けてもらったのよ」。
プロジェクトに参加した店舗の一つ、時田酒店の店主はのれんを眺めながらうれしそうに話します。

店のストーリーを載せたのれんを軒先に掲げ、買い物客に見て回ってもらうことにより、商店街を活性化する目的としてこのプロジェクトは始まりました。
トロッコ列車やいちはらアート×ミックスで増加した、牛久への来訪者をも楽しませる新しい取り組みです。
3回の取材で築く温かい関係
今回プロジェクトに参加したのは10店舗。
千葉大生が2人一組になり、3カ月にわたって店舗の取材を行いました。
取材をし、それをポエムに作り替え、これと写真と共にのれんとして仕上げます。
1回の取材時間は約2時間。これを3回に分けて行いました。

店主の話に耳を傾けると、表立っては見えなかった、店のストーリーが見えてきました。
「何度も足を運び店主との関係を築きました」と、取材担当の千葉大生・渡邉さん。
「わが子と同世代の子たちと話すのは楽しかったね」と取材を振り返って語る壽屋金物店の店主。
店先には渡邉さんが取材から感じ取りこだわった、「笑顔の会話」が聞こえてくるかのような、温かな印象ののれんが掲げられています。
また、おしゃべりに近い感覚で取材を工夫し楽しんだという取材者の声も。
プロジェクトに関わったことで、「知らないまち」が「特別なまち」になったと、彼らの思いもひとしおです。

検証を重ねながらさらなる取り組みを

「店主の思いの聞き取りを千葉大生に頼んだのは、仲間内ではできない『本音』を引き出せると考えたから」と話すのは商店会会長の大岩さん。
商店街を歩き終えて振り返ると、統一性のあるモノトーンののれんたちがアートと化して美しくはためきます。
「今回は若い人たちの感性をのれんで表現できた。今後も検証しながら商店街に良いことを考えていきたい」。
次の未来像を描きながら、牛久商店街活性化の取り組みは続いていきます。(取材・執筆/みんみん)
牛久商店街のれんプロジェクト
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