栄養価がとても高いグリーンパパイアは、無農薬栽培が可能な南国野菜。
栽培に取り組む市原市内の農園「Misenga Papaya Farm(ミセンガ パパイヤ ファーム)」を訪ねました。

公開 2021/06/29(最終更新 2021/11/12)

温暖な気候が育む南国の恵み
タイやベトナム、沖縄県などの熱帯地域で常食されているグリーンパパイア。
同園を経営する大野敏郎さんが栽培を始めたのは5年前。
8年前に他界した母親の家庭菜園用の畑を持て余していたところ、農業協同組合の職員に勧められたのがきっかけ。
農園は、JR五井駅のすぐ南側にあり、京葉工業地域が発する熱が届く地域。
温暖な気候が適していました。

専門家に指示を仰ぎ、勉強を重ねていくうちに、グリーンパパイアは栄養を分解・吸収する力に優れており、ビタミンCやポリフェノール、免疫力をアップさせる酵素が豊富な野菜だということを知りました。
しかも虫がつかないので無農薬栽培が可能。
「そんなスーパーフードなら、ぜひ栽培して食べたい!」と早速、家族で栽培に取り組むことに。
近所の休耕地の利用権も取得し、現在は約400本の苗を栽培しています。

保湿が良くて水はけの良い苗床にするため土作りにこだわり、畝を高くしたり、苗と苗の間隔を狭くして台風時に倒れるのを防いだり、独自の工夫を凝らしながら作業を続け、本年度から法人として事業を展開することになりました。
生産・加工・販売の全てを手掛け、地産地消を目指す事業は、農林水産省総合化事業計画に認定されました。
9月から12月まではパパイア狩りのできる観光農園を、7月から12月までは、パパイア1本ごとのオーナー制度を実施します。
1本の木には、1個500g 〜1kgの実が20個ほど成ります。

あっさりした食味、お勧めの調理法は?
気になる食感は、シャキシャキしていてあっさりした味。

お勧めのメニューを尋ねると、「タイカレーですね。意外と簡単に作れちゃうので試してみてください」と大野さん。

その他、しゃぶしゃぶやおでんなどにも合うのだそう。

普段は、温かい雰囲気の家族3人で切り盛りをしていますが、手が足りないときには、市原市の農福連携マッチング支援により、福祉事業所の利用者が手伝いに入ります。
さまざまな形で地域と関わり合いながら、「グリーンパパイアを通じ、元気で健康な生活を地域へ届けたい」と意気込みます。

▼パパイア狩り体験をさせていただきました!
公式HP/https://www.big-advance.site/s/128/1336