江戸城を守る重要な拠点といわれた佐倉。
佐倉城があった佐倉城址公園の周辺には、武家屋敷や、侍が通ったとされる竹林の道があり、今もなお当時の雰囲気が色濃く残ります。
公開 2021/09/01(最終更新 2022/03/09)

MinK
会社員との兼業ライターです。旅行会社出身で添乗資格を持っており、旅行の知見を会社員以外で活かせる場はないか?と考えて、ライター活動を始めました。千葉のお出かけスポットや史跡などを取り上げて紹介します。ドラマのロケ地や洞窟めぐりが趣味。https://minksroom.hatenablog.com/
記事一覧へ武家の格式にならい造られた屋敷が並ぶ
最近、近場で過ごす「マイクロツーリズム」が注目を浴びています。
コロナ禍で遠方にはなかなか出掛けられませんが、県をまたがなくても、近場にも素晴らしい場所はあります。
その一つが、JR佐倉駅から徒歩15分ほどの距離にある武家屋敷通り。
旧河原家住宅(大屋敷)、旧但馬家住宅(中屋敷)、旧武居家住宅(小屋敷)の三つの屋敷が並んでいます。
旧河原家住宅、旧但馬家住宅では、かやぶき屋根の他、客人用の部屋と家族用の部屋を分離して配置する、当時の武家住宅特有の造りを見ることができます。

客人用と家族用の居間を見分ける方法について、武家屋敷の受付の人に話を伺ったところ、「畳を見れば見分けられる」とのこと。
旧河原家住宅と旧但馬家住宅の客人用の部屋には、必ず畳にへりが付いているといいます。
それぞれの屋敷が並ぶ武家屋敷通りも見応えがあって面白い。
屋敷は、フェンスに遮られるように土塁と生け垣に囲まれています。
身分の格差がはっきりしていた当時、通行人から格式の高い屋敷の人の生活がのぞかれないよう、配慮されていたのでしょう。
時代劇のような世界が広がる竹林
武家屋敷のすぐ近くには、侍が通ったといわれる「ひよどり坂」があります。
短い坂道ではありますが、京都・嵐山や鎌倉の雰囲気をほうふつさせるような美しい竹林の道が続きます。

城下町佐倉の町を歩き、歴史に思いをはせてみてはいかがでしょうか。
旧河原家住宅は、年に数回ある特別公開日以外は室内に入ることができないものの、旧但馬家住宅、旧武居家住宅の室内は見学することができます。
このあたりは、急な坂道も多い。
足腰に不安のある人は、お出掛けの際は十分に注意を。
佐倉武家屋敷
住所/千葉県佐倉市宮小路町57
時間/午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
料金/一般210円、学生100円
※土日祝は小中学生は無料
障害者手帳をお持ちの場合は窓口提示で、付き添い1人まで無料
武家屋敷、旧堀田邸、佐倉順天堂記念館の3館を見学できる「三館共通入館券」も発売(一般540円、学生270円)
休 館 日/月曜(祝日の場合は翌火曜)
問い合わせ/薑043-484-6192
佐倉市教育委員会文化課
ひよどり坂
住所/千葉県佐倉市城内町5-23
料金/無料
問い合わせ/ 043-484-6146
佐倉市産業振興課